付いていることのデメリットも存在!
発祥などの歴史についてはハッキリしないが、SUVでは1970年代のランドクルーザー、ワゴンでは1980年代のメルセデスEクラスワゴン(S123)やボルボ140エステートあたりの世代からルーフレールを装着する仕様が普及したとみられる。
とくに長期的なバカンスをとって愛車に荷物を目一杯積み込み何千キロもドライブすることが珍しくないヨーロッパで普及、発展したようだ。キャリアメーカーを見ると有名な「THULE」を始め、北欧ブランドが多く見られる。
ルーフレールを付けるとクルマの全高が数センチ高くなってしまうので、立体駐車場に駐車できるかできないか、ギリギリの場合はルーフレールなし仕様が選べると便利だ。
また、ルーフレールを付けると空気抵抗が増すことにより、わずかながら燃費が悪くなったり、風切り音が強まったりする可能性が高まるなど、デメリットもある。多くの場合、簡単に脱着することはできないので、SUVやワゴンを購入する際にはその点を注意したい。
セダンなど、ルーフレールのつかないクルマでもルーフにキャリアをつけることは可能だが、やはりルーフレールがあったほうが圧倒的に使いやすく、クルマのボディを傷つけたりするリスクも少ない。
また、キャンプ場などでクルマを利用してテントを張ったりする場合は、ルーフレールに直接くくりつけることができたり、野営用のライトが付けやすかったりするなど、アウトドア現場では、アイディア次第で様々な工夫が凝らせる点も見逃せない。