赤い塗装の道路にはどんな意味があるのか? (2/2ページ)

カラー塗装部にはすべり止めの効果があるものも!

 一般道でもバス停の位置をカラー標示し一般車両に周知する目的で赤い路面になっていたり、交差点のとくに信号機のない交差点を全面的に赤い路面にして、危険個所を知らせているといった例がある。また横断歩道の下地を赤色にして、横断歩道を強調するケースや駐停禁区域を赤でカラー標示している交差点も目にするようになってきた。 

 これらは単純に路面をカラー化しただけでなく溶融型工法という工法で、舗装面に溶融型塗料を骨材とともに塗布し、カラーリングと同時にすべり止め効果を持たせるものもある。赤以外にもスクールゾーンを知らせる緑の全面舗装や、カーブや分岐点のゼブラカラーの塗装、右折レーンを知らせる青色のカラー表示など様々な場面で、カラー舗装が増えてきていることに気がついている人も多いのではないだろうか?

 ちなみに全国道路標識標示業協会東京都協会の資料には、道路のカラー化による一般的な目的・効果として、次の4点が挙げられている。

・視環境の改善による抑止力の強化

・すべり止め効果による交通安全対策

・歩道道部の確保による歩行者保護

・目標物の表示

 あまり氾濫しすぎると効果が薄れてしまうかもしれないが、上手に使えば円滑で安全な道路環境づくりに非常に有効だと思われるので、路面のカラー化の研究と普及が進むことを期待したい。そしてドライバーはカラー道路の意味をよく理解して、一層安全運転を心がけるようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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