エキゾーストはGR86専用リヤバンパーとセット販売を検討 2月10日(土)より12日(月・祝)までインテックス大阪で開催中の「大阪オートメッセ2018」。ホール5にブースを構えるTOYOTA GAZOO Racingがステージ中央に展示しているのは、市販化に向け鋭意開発中の「GRスーパースポーツコンセプト」と、そのベース車といえるWEC(世界耐久レース選手権)参戦マシン「TS050ハイブリッド」だ。
両車とも排気量2400ccのV型6気筒直噴ツインターボ希薄燃焼エンジンに、「トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)」を組み合わせたパワーユニットをミッドに搭載。システム最高出力は735kW=1000馬力に達する。
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また、バスタブ型のCFRPモノコックや、前後ダブルウイッシュボーン式サスペンションに前後同サイズの18×13Jホイール&330/710R18タイヤといった足まわりも、TS050とほぼ変わらない。 ただし、バスタブ型のCFRPモノコックは2人がきちんと乗車できるようキャビンまわりが拡大され、ほかのGRシリーズと共通性の強いデザインが与えられたエアロパーツも公道走行に配慮し小型化。大阪オートメッセ 画像はこちら
これに伴いラジエータがサイドからフロントに移設されている。 また、フェンダーミラーは超小型カメラに置き換えられ、ルーフ中央にはT-connectアンテナを装着。LiDARなど予防安全デバイス用センサーの設置も想定されている。一方、現時点ではヘッドライトとドアが設けられておらず、市販化の時点でどのような姿になるのか、大いに気になるところだ。大阪オートメッセ 画像はこちら
そして、GRスーパースポーツコンセプトの右横、「GRガレージ」を模したエリアには、86後期をベースにしたコンプリートモデル「GR86」とそのパーツ、そして86後期GTリミテッド6速AT車にGR86用パーツの一部を装着した「86GR化計画」を展開。大阪オートメッセ 画像はこちら
車両には専用フロントスポイラー&サイドフィン、リヤオーバーフェンダー、フロント215/45R17・リヤ235/45R17のミシュラン・パイロットスポーツ4と、RAYS製専用鍛造軽量アルミホイール&専用センターオーナメントがすでに装着されているが、作業指示書にある86GR専用リヤバンパーロア&センターシングルエキゾーストテールパイプは未装着の状態で車両のすぐそばに置かれている。大阪オートメッセ 画像はこちら
トヨタ自動車GAZOO Racing Company GR開発統括部開発室の纐纈正樹(こうけつ・まさき)主幹に話を聞くと、「GR86専用パーツを単体で今夏より順次販売開始する計画を進めているのですが、リヤのディフューザーとマフラーを標準の86に装着するには、バンパーに多くの穴開け加工が必要になります。そのため、高価にはなりますがGR86専用リヤバンパーとセットで販売するか検討を進めています」とのこと。大阪オートメッセ 画像はこちら
また、「GR86専用部品は、車両とセットで国土交通省の認可を取得しているものの、車両と紐付けない形で部品を単体販売するには別途法規対応が必要になります」とのこと。 ブースにはこのほか、レカロシートやステアリング、エンジンスタートスイッチ、リヤスポイラー、サスペンション、ブレースやラゲッジフロアマット、アルミテープなども展示。これらはすべて前期・後期問わず86に後付けできるというから、部品単体での販売をぜひ実現してほしい。大阪オートメッセ 画像はこちら
このほかヤリスWRC2017年参戦モデルのレプリカ、86の2014年ニュル24時間レースクラス優勝車両、150台限定販売で4月9日より商談受付開始予定のヴィッツGRMNを展示。ヴィッツGRMNは室内にも乗り込める状態で展示されているため、購入を真剣に検討している人はこのチャンスを逃す手はない!大阪オートメッセ 画像はこちら