高い走行安定性や快適性、視認性の良さがポイント
●スバルWRX S4&レヴォーク2.0GT-S
停止まで対応する上、機械任せの運転が上手なアイサイトをもち、4WDやシャシー性能の高さによるスタビリティの高さを備えるスバル車は、ロングツアラーとして外せない。
その中からとくにロングツアラーとしての性能が高いのは、余裕タップリの動力性能を持つ2リッターターボを搭載し、ハンドル操作などのサポート領域が広がった最新のアイサイトツーリングアシストを装備するWRX S4&レヴォーク2リッターターボだ。
燃費も高速道路を大人しく巡航していればリッター15km程度走るので、性能を考えれば申し分ない。
●トヨタ ランドクルーザープラド ディーゼル
乗降性はともかくとして、着座位置が高く遠くまで見通せるSUVもロングツアラーとしての資質は高い。
その中でもランドクルーザープラドのディーゼルエンジン搭載車は「いかにもSUV」という着座位置の高さによる見晴らしの良さをもつ。
さらに動力性能自体は並レベルながら、適度な振動やエンジン音が高速道路を使った長距離ドライブでは心地いいディーゼルエンジンを積み、2トン以上の車重を生かし横風にも強いドッシリとした高い走行安定性をもつ。
これらの点から、ACC(作動速度域は50km/h以上)を使って高速道路を流していると、大船に乗ったような気分でロングツーリングを楽しめる。
さらに大人しい高速巡航であれば燃費はリッター13km程度なのに加え(燃費自体はそれほど良くもないが)、燃料タンクは87リッターと巨大なので、1回の満タンで1000kmの航続距離が夢ではない点も魅力だ。
SUVではランドクルーザープラドディーゼルのような見晴らしの良さこそないものの、CX-8も大人しい高速巡航ならリッター17km程度の燃費かつ燃料タンクが70リッター級のため、1000kmが見える航続距離などランドクルーザープラドに近いSUVらしさを備える。
●トヨタ アルファード&ヴェルファイア
現行アルファード&ヴェルファイアは、全高の高いラージミニバンながら、スタビリティが高く、以前からロングツーリング向けのミニバンであった。
加えて最近行われたマイナーチェンジで、停止まで対応するACCやハンドル操作のアシストも含む、第2世代のトヨタセーフティセンスの装着第1号となり、ロングツアラーとして資質を一層高めた。
とくにハンドル操作や渋滞中の運転支援領域は広い部類で、ランドクルーザープラドと同様に高い着座位置からの見晴らしの良さも含め、マイナーチェンジ後のアルファード&ヴェルファイアでの長距離ドライブも大船に乗ったような気分になれる。
2.5リッターガソリン、2.5リッターハイブリッド、3.5リッターガソリンが設定されるパワーユニットは、ロングツーリング中心の使い方であれば、高速巡航なら燃費も意外に悪くなく、パワフルな3.5リッターガソリンを選ぶのもいい。