人員輸送車は容疑者や被疑者が乗ることはない
警察が逮捕した被疑者を警察署や検察庁・裁判所へ移送する際に使う「護送車」は、被疑者の逃走防止のための鉄格子が窓ガラスの内側にある。その点が人員輸送車との大きな違い。
人員輸送車も物々しい金網に囲まれているので、「あのクルマには、逮捕された悪い人(被疑者)が乗っているのでは?」と思っている人もいるだろうが、人員輸送車にはいい人か悪い人かは別として、少なくとも罪を犯したとされる容疑者や被疑者が乗ることはない。
もうひとつの遊撃車はテロやゲリラへの警戒、重要防護施設や雑踏などでの張り付き警備に使用されるクルマで、やはり主として機動隊で用いられている。ロングボディのワンボックスがベースで、分隊長+巡査5人の「一個分隊」単位で登場するのが基本。
いずれも、交通違反の取り締まりには、直接かかわることはなさそうだ。見かけたとしても普段どおり、安全運転を心がけていればとくに緊張する必要はない。