この記事をまとめると
■クレジットカードの限度額を超えてもETCレーンを通過することは可能
■ETCレーンでは有効期限などの情報だけを読み取り利用限度額まではチェックしていない
■限度額オーバーでETCレーンを通過するとクレジットカード利用に影響が出る可能性がある
通過できるがその後のクレジットカード利用に影響がある可能性も
ETCカードでの通行料の支払いは、ベースとなるクレジットカードから支払われる。したがって、そのベースとなるクレジットカード利用可能額の範囲内でしか、基本的にETCカードは使えない。ではクレジットカードがその月の限度額オーバーのとき、ETCレーンを通過しようとしたらどうなるか。
じつはクレジットカード本体の利用が限度額を超えていても、ETCカードが有効期限内であれば問題なくゲートは開き、通行できるようになっている。というのも、高速道路のETCのゲートでは、カードの有効期限など基本的な情報だけが読み取られていて、利用限度額まではチェックする仕組みになっていないからだ。
通常の店舗でのショッピングの際はカードの有効期限はもちろん、利用限度の範囲内かどうかなど使用可能なカードかどうか、毎回チェックされている。高速道路のETCゲートを通過する数秒の間に、そこまで確認するのは技術的に困難だからだろう。
また、限度額オーバーだということを知らずにETCレーンへ進入し、ゲートが開かなければ事故につながる可能性もある。したがってクレジットカードの利用限度額を超えていても、ETCだけは通常通り利用でき、休日割引や深夜割引など各種のETC割引サービスもそのまま適用される。
とはいえ限度額オーバーのままETCでの通行を繰り返すと、その後のクレジットカード利用に影響を及ぼす可能性があるので要注意。クレジットカードが利用限度額を超えてしまった状態でETCカードを利用しなければならない場合には、あらかじめカード会社に連絡し、一時的な限度額引き上げを申請するのがベストだろう。