邪道と言われたドリフトを世界的な人気競技へと昇華させた男
あのドリキンことプロドライバー土屋圭市の半生が本になった。40年近く前に、すい星のごとく現れたレース界のスターはどんな生き方、走り方をしてきたのだろうか。レースでは邪道と言われたドリフト走行を磨き上げ、それは日本で生まれたモータースポーツとして、世界的な人気スポーツへと昇華した。
富士スピードウェイでのフレッシュマンレースからドリフト走行で人気者なった男は、尊敬する高橋国光さんとコンビを組んで走るまでに成長。日本人チームだけのホンダNSXでル・マン24時間レースに挑戦し、見事クラス優勝を成し遂げてもいる。雑誌やラジオ、テレビにもたびたび登場して、モータースポーツ人気を押し上げた。
その後スーパーGTでは元F1ドライバーの鈴木亜久里と組んで人気を集め、現役レーシングドライバーを退いた今も多数のファンに支えられ、絶大な人気を得ている。引退したと言っても昨年はスーパー耐久にスポット参戦、さらに各メディアでも変わらぬ技術を見せつけている。もちろん彼の歯に衣着せぬ新型車評価も人気が高い。
2月13日発売のこの本では、レースデビュー当時のエピソードから、彼の独特の視点による市販車インプレッション、ル・マン24時間レースでのクラス優勝の裏話から現在に至るまで、面白い話がぎっしりと詰まっている。
これは土屋圭市ファンのためだけの本ではない。クルマ好きなら共感できる話がいっぱい、いやクルマを通して男の生きざまが見えてくる。現在、世界に広まったドリフト競技のカリスマとして世界中から引っ張りだこの「ドリキン 土屋圭市」の、「プロの走り屋」、その半生である。
『土屋圭市』
発売日:2月13日(火)
定 価:1500円(税込み)