バックドアの立っているクルマはリヤガラスが汚れやすい
リヤにもワイパーが付いているクルマがあることは、皆さんもご存じだろう。実際にはあまり使っていないかもしれないが、汚れたときなどは視界確保に便利な装備だ。
今では軽自動車にも付いているのだが、付いてないクルマもあるし、そもそも昔は付いていなかった。付いていても高級装備のひとつだったりした。
では現在、装備の有無はどこに基準があるのだろうか。まずは商品力のアップで、付いているほうが豪華になるので、ディーラーも売りやすくなる。その分コストが高くなるものの、今一度リヤワイパーを見てほしいのだが、じつはかなり簡素な作りになっているのだ。とくにブレードは樹脂製で、ゴムも一体化していたりするものも多い(つまりゴムだけ交換は不可)。もちろん安全性は向上するので、メーカーの良心として装着していることもある。
そしてリヤガラスが汚れやすいクルマが増えているというのもあったりする。クーペのような流麗なスタイルで、空気がフロントからリヤまできれいに抜ければ汚れもリヤガラスに付きにくいのだが、最近はミニバンやハッチバックなどバックドアの角度が立っているので、空力的に巻き込まれて汚れが付着しやすいのだ。その解消のために、リヤワイパーが付けられているというのもある。
ちなみに間欠のままずっと動きっぱなしのクルマを見かけるが、視界はそれほどすぐに悪くならいので、ある程度汚れが落ちたら止めるのが基本。動かしたままだとゴムの劣化も早くなって、交換が早まるので注意が必要だ。