AMとFMによっても感度のいい角度は違う
ドライブに欠かせないのがBGM。音楽を聴くもよし、ラジオを楽しむのもいい。そのラジオで問題になってくるのが感度だ。郊外に行くと次第に感度が落ちて、雑音が入ってくるし、電波が安定しているところでも建物などの位置によっては感度が落ちたりもする。
当然のことながら、感度がと密接に関係してくるのがアンテナだ。以前でば、手動で引き伸ばしたり、電動で上げ下げしたりするロッドアンテナが主流だった。今でも商用車などには残っているものの、現在主流となっているのは、短い樹脂製かシャークフィンアンテナ。ほかにはガラスにプリントされたプリントアンテナもある。
じつは電波をキャッチするというのは簡単なことではない。難しい話は別にして、AMとFMではアンテナの特性が違う。AMをキャッチしやすいのは、先が尖っているもの。つまりロッドアンテナのように空中に向かって伸びているものだ。一方のFMはというと、横長のほうがキャッチしやすい。クルマのアンテナでいうと、横に寝ているほうがいい。
もちろん立っていないとAMだけ受信できて、FMはまったく入らないということもなく、電波が強ければどちらも入るし、FMは遠くまで飛ばない代わりに、受信エリア内では受信しやすいという特性もある。だから、AMに合わせておけば両方入ることにもなる。
となると、AMとFMの両方を聴くというという人は立てておいたほうがいいし、FMしか聴かないという人は寝かせておけばいいので、立体駐車場に入れるときに上げ下げする手間もいらない。
また、自動車メーカーは電波を測定して、受信感度についてしっかりと煮詰めたうえでアンテナ形状を決めてはいるので、シビアになることはないだろう。