氷結路や雪道でタイヤがスリップして進まないときに撒く
毎年、大雪のニュースが日本列島を駆け巡るが、気になるものがひとつある。それが坂道の途中に設置してあるボックスだ。砂が入っていて、ボックスには自由に使っていいと書いてあったりする。とはいえ、使っている人も見たことがないし、どうやって使えばいいのだろうか?
目的はタイヤがスリップして、クルマが進まなくなったときに使用する。だから坂道に置いてあることが多いのだが、使い方というと、タイヤとスリップしている路面のすき間に入れつつ、脱出した際のことも考えて進行方向にもまいておく。
ツルツルの氷や押し固められた雪の表面に砂がまかれればそこはざらざらになって、摩擦が復活するので前に進むことができる。もちろん設置していない場所でもスタックした際には有効な技で、周辺から砂を見つけてきてまけばいい。
ちなみに鉄道でも車輪とレールの間に砂をまいてスリップを防ぐことがある。また蒸気機関車の時代には、自動で砂がまかれる砂箱付きの車両というのもあったほど。お互いにツルツルの車輪とレールでも間に砂が入り込めば摩擦が高まるというわけだ。
クルマに話しを戻して、同様に摩擦を回復する手だてとしては、毛布やタオル、フロアマットをタイヤの下に入れ込むというのがある。くれぐれも意味もなく、アクセルを踏み続けるのだけは避けよう。どんどんと掘れて、逆効果になるだけだ。