緊急車両のサイレンなどが聞こえないと安全運転義務違反も……
信号待ちなどで、隣のクルマから音漏れしているケースに出くわしたことのあるドライバーは少なくないだろう。ヘッドホンからの音漏れ同様に気分のいいものではないが、大音量でカーオーディオを楽しむ行為は問題ないのだろうか。
道路交通法や各種条例によって、オーディオの大音量によって緊急自動車などのサイレンや、必要なクラクションが聞こえない状態というのは安全運転の見地から違反行為とされ、罰金をとられてしまうこともある。いわゆる安全運転義務違反に問われるのだ。
逆にいうと走行中の音漏れについてはマナー違反とはいえるが、表立って違反ということはできない。もし外側にスピーカーを向けていて拡声器扱いとなれば話は違ってくるが、音漏れ自体については、とくに問題視されることはないというのが現状だろう。
つまり、音漏れについてはマナーの範囲、大音量により周囲の音が聞こえないのは安全運転義務違反ということなる。そうなると大音量でオーディオを楽しんでいる状態で、窓を全開にして「周囲の音を聞こえるように配慮している」状態というのは、音量次第では問題ないと言えてしまうのかもしれない。
なお、自宅では大きな音でオーディオが楽しめないので、駐車場でエンジンをかけて大音量で音楽を楽しむというのは、アイドリングストップを条例で義務付けている地域においてはNG行為。音漏れによる近所への騒音被害はさまざまなトラブルにつながる可能性もあるので、止めておきたい。