走行中はオルタネーターから賄っている
バッテリーはすべてのクルマに搭載されているもの。役割としてメインになるのはスターターを回すことなのだが、そのほか、クルマで使っている電気が足りなくなると、バッテリーに溜めた電気を使用する。
足りなくなったときだけ使うという点は勘違いする人は多いのだが、基本的には走行中に使用される電気というのは、発電機(オルタネーター)からの電気で賄っていてバッテリーは関係ない。だから、荒技なので絶対に真似してはダメなのだが、バッテリー交換のときにエンジンをかけたまま、行なうというものがある。 オーディオなどのメモリー保持などのためなのだが、実際にバッテリーを外してもエンジンはかかり続けている(車種によっては止まるものもある)。これは発電機からの電気で十分という証拠だ。昔の押しがけも同様で、掛かりさえすれば走れるというのも同じことだ。
そもそも、どういった時に充電されるかというと、もちろん足りなくなったときだけ。発電機にはレギュレーターという部品が付いていて、それが車体で使用する分とバッテリーに溜める分を振り分けていて、さらに発電量自体も制御している。だから、走っているときに発電しているといっても、バッテリーにどんどんと電気が送られ、パンクするということはないのだ。
ただ、最近は少し事情が変わってきていて、加速時にエンジンの負担を減らすために発電機をフリーにして発電を停止し減速時だけ発電したり、アイドリングストップが普及したことで発電が停止することが多くなったため、バッテリーに溜めた電気が減ったり、充電されたりが頻繁に起こるようになった。
これはバッテリーにも大きなストレスで、アイドリングストップ車用のバッテリーを使用するように指示されているのはこのためだ。
いずれにしても、バッテリーがダメになってはスタートもできないので、日頃からのメンテは欠かさないようにしよう。