ランプの種類によっては周りを幻惑させることも
ルール上は、フォグランプを点けて走行することは禁止されていない。むしろヘッドライトだけでは光量が足りないと感じる状況においては補助灯として活用することが安全につながる。だからといって、街灯が整備された市街地でフォグランプを煌々とつけているのはマナー違反とされている。なぜなら、フォグランプは光を拡散させる傾向にあり、対向車のみならず歩行者を幻惑させてしまうことがあるからだ。
もっとも、今どきのフォグランプはレンズカットなどもしっかりとしていて対向車や歩行者が眩しいと感じるようなことはない。ただし、もともと入っていたものと異なるバルブに交換した場合は、散乱光が出てしまうことがある。そうしたフォグランプを市街地で使うのはNGといえる。
補助灯として有効なランプもあれば、光を散乱させてしまうものもある。前者であれば、市街地で使うのもプラスになるだろうが、後者のタイプによるトラブルを防ぐために対向車などがいるときはフォグランプを点けないことがマナーとなっているのだろう。
それよりも正しく使いたいのはリヤフォグだ。これは濃霧や豪雨など視界が悪い状況で、後方の車両に自車の存在を知らせるためのランプ。これを霧でも雨でもないときに点けると後方のドライバーにとってかなり眩しい存在になる。本人はカッコいいつもりでも、行為としてはカッコ悪い。また、昨今問題となっているあおり運転のきっかけにもなろう。
晴天時などのリヤフォグが眩しいのは純正装着品であっても同様。とにかく不要な状況で点灯することがないよう、気を付けたい。