レースマシンからインスピレーションを受けたカラーリングを施す
SUBARU(スバル)は、ファン必見のコンセプトモデルをはじめとする、安心と楽しさを具現化したカスタマイズモデルなどを東京オートサロン2018に出展した。今回は市販モデルを中心にリポートしよう。
「レヴォーグSTI Sport-STI Performance-」は、2016年7月に追加されたレヴォーグのなかで最上級グレードとなる「レヴォーグ STI Sport」がベース。その名前からもわかるとおり、STIの走りのノウハウが詰まったスポーティなモデルだ。
エクステリアを見ると、エアロパーツはすでに市販されているものをふんだんに装着。ボディのラッピングは、チェリーレッドのデカールを大胆にあしらったデザインで、加えてサイドミラーカバーもチェリーレッドで彩られていた。これはBRZにも装着されていたが、残念ながらこのカラーのカバー商品はないとのこと。
注目すべきは、今春4月より発売されるRAYS製の鍛造ホイールが装着されていた点だ。カラーはガンメタリックとダイアモンドブラックの2色を用意。従来モデルも好評だったが、デザインを一新しようということでRAYS製になったとのこと。
ホイールのリム部には「STI Performance」のロゴがマシニング加工で施されており、さり気なく、かつ上品にアピールする。
「SUBARU BRZ STI Sport -STI Performance-」は、BRZ最上級グレードの「BRZ STI Sport」がベースだ。今回のカスタマイズモデルは、レヴォーグにも施されているチェリーレッドのデカールとサイドドアミラーカバーがあしらわれたデザイン。
レヴォーグ、BRZともに同じデカールデザインだが、これはスーパーGTに参戦したBRZやニュルブルクリンク24時間レースに参戦したWRX STIのカラーリングからインスピレーションを受けているとのこと。
ブルーのボディに鮮やかなピンク色のコントラストがその影響を示すカラーリングなのだが、じつはまったく同じではない。レースマシンはチェリーレッドのすぐ横にはブラックが必ず配色された3色仕立てだが、2台のカスタマイズモデルはブルーとチェリーレッドの2色のみ。これには明確な理由があって、レースマシンの完全なレプリカというイメージになるのを避けるためだそうだ。
しかし、デカールのデザインに関しては、ボンネットの前からフロントガラスに向かって流れるラインや、リヤバンパーの丸みを帯びる部分にかけて落ちるような形状は、ほぼそのまま取り入れている。
レースマシンは「WRX STI NBR CHALLENGE 2016」と「SUBARU BRZ GT300 2017」が展示され、その迫力ある姿を間近に見られるとあって、常にたくさんのファンが足を止めていた。
そして、世界のラリーファンを魅了した往年のマシン「SUBARU LEGACY RS 1993 NEW ZEALAND RALLY(ニュージーランドラリー)」、「SUBARU IMPREZA 555 1996 SAN REMO RALLY(サンレモラリー)」も展示。こちらもなかなか目にする機会のない名車が見られるチャンスとあり、終日多くのファンで賑わっていた。