水中めがねの愛称で親しまれたホンダZを再現
カスタマイズカーイベント、東京オートサロン2018で気になった一台といえば、ホンダアクセスのコンセプトカー『Re:Z』。ホンダアクセスとして中古車市場に出回っているクルマをリノベーションしたいという思いがあり、ホンダCR-Zをベースに、「水中メガネ」の愛想で親しまれた初代ホンダZ(1970-1974年)を現代風にアレンジしたコンセプトモデルを作成したという。
テールに向かってなだらかに下っていくCR-Zのルーフエンドを微妙に上げて、初代Zのアイデンティティである、「水中メガネ」を見事に再現。リヤのコンビネーションランプも、CR-Zの特徴的な三角形のモノから、初代Zらしいものへ上手に仕立てられている。
フェイスは去年の東京モーターショー2017に出ていたHonda Urban EV Conceptに何となく通じるところもある気がするが、ホイールなどもエンケイの市販品にオリジナルのセンターキャップを被せることで、この『Re:Z』のイメージに合わせ込んできている。
インテリアもメッキなども多用し、かなり凝った作りになって面白い。このクルマは、残念ながら東京オートサロン限定のコンセプトカーで、キット化など製品化される予定は一切無いとのこと。しかし、ホンダ車専用の純正アクセサリーメーカーであるホンダアクセスが近い将来、本格的に中古車のリノベーションを手掛けるようになれば、ホンダのオールドファンから新しいファンまで取り込める、魅力的なカスタムへの道が開けてくるかも、と期待させる1台だった。