今では見られないクルマが高嶺の花だった時代の愛称
クルマというのが家の次に大切な存在で、可愛がられていた時代は愛称が付けられていることもよくあった。最近では、せいぜいノアヴォクとかアルヴェルなど、短縮系がせいぜいだが、歴史に残るユニークな愛称が付けられたクルマを振り返ってみよう。
1)ダルマセリカ
初代セリカのことで、丸目のライトや両端が切れ上がったバンパーなどがダルマに似ていたからこう呼ばれた。
2)クジラクラウン
保守的なイメージから一転して、大胆なスタイルとなった4代目クラウン。スピンドルシェイブと呼ばれる丸くて細長いスタイルと4灯ライト。そしてグリルの上にもう1段あり、クジラに見えたことからこの名前が付けられた。ちなみに当時は失敗作とされたが近年の人気は高く、タマ数が少ないことから価格も高騰中。
3)サメブル
4代目、610型ブルーバードに付けられた愛称。正式にはブルバードUと呼ばれたモデルだ。サメの由来はイカツイ顔つき。そしてフェンダーに付けられたスリッドなどにある。ベタベタのシャコタンにすると、さらに迫力アップしたことから暴走族にも愛されたのだが、それゆえ日産が回収に走ったという噂もあり。
4)銭ブル
あとになって愛称が付けられた珍しい例。2代目の410型のブルーバードのことで、由来はアニメ映画『ルパン3世カリオストロの城』で、銭形警部の愛車として登場したから。つまり銭形警部のブルーバードというわけだ。ちなみにリヤパンパーに縦に付くパーツの愛称は「鰹節」。さらに初代ブルーバードのテールランプは小さくて細長いので「柿の種」だ。
5)ブタケツ
2代目ローレルのテールがつるんとしていたことからこの愛称が付いた。また口裂け女的な伝説として、頭のない暴走族がローレルに箱乗りしていたというのがあり「おばけローレル」とも呼ばれる。
6)ブタ目
ローレルがケツなら、こちらはフロント。3代目マークIIと初代チェイサーに名づけられた愛称で、ライトとグリルのイメージからこう呼ばれた。