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雪道の代表的トラブル4つとその回避策とは?

雪道の代表的トラブル4つとその回避策とは?

備えあれば憂いなし

 雪道のトラブルには、道路のトラブル、クルマのトラブル、視界のトラブル、そのほかのトラブルの大体4種類が考えられる。多くの場合、事前に備えがあれば回避できるので、トラブル別に対処方法を考えてみよう。

①道路のトラブル

 道路のトラブルで一番困るのは、通行止め。毎年、通行止めで足止めを食らい、一晩中クルマで過ごしたといったニュースがある。こうしたことに巻き込まれないためには、第一に情報収集。インターネットやラジオで、天気予報や道路交通情報を細かくチェックし、大雪の恐れがある道や、峠道を超えるルートは極力避ける。一般道なら、車間距離を多目にとって、いざというときはUターンできるスペースをとっておこう。

 ゆっくり走るクルマや、スリップして発進できないクルマ、事故を起こしたり、脱輪するクルマに遭遇する確率も高い。そうして他人に迷惑をかけないためにも、スタッドレスタイヤもしくはタイヤチェーンをきちんと用意しておくことが何より大切。

②クルマのトラブル

 クルマのトラブルで多いのは、バッテリー上がり。あとはクーラントやウォッシャー液の凍結。バッテリーはカー用品店などで点検してもらい、劣化していれば早めに交換。クーラントやウォッシャー液は、濃度の確認(濃いめに)を。雪道では、ウォッシャー液を使う回数が増えるので、補充も忘れないように。

 もうひとつ、ディーゼルの軽油も寒冷地では凍ることがあるので、現地のガソリンスタンドで凍結対策済みの軽油を給油するよう調整しよう。また、タイヤチェーンを持っていても、装着できなければ意味がない。タイヤチェーンと脱着に自信がない人は、事前に脱着の練習をしておくこと。

③視界のトラブル

 雪が降っているときは、非常に視界が悪くなる。走行中は被視認性を高めるために、昼間でもヘッドライトを点灯しよう。窓が曇ったときは、エアコン(外気導入)+曇り止めのケミカル剤(ガラスクリーナー)で対処。凍結したガラスは、解氷スプレーの出番。撥水コーティングをしておくと、雪が付着しにくい。

 ワイパーは、できれば雪用ワイパー(スノーワイパー)に交換。凍ったノーマルワイパーで無理やり動かしても、ワイパーのゴムを傷めるだけ……。エアコンのデフロスターを使って、ガラスを温めたり、リヤなら熱線デフォッガーの併用を。吹雪いて本当に視界が悪いときは、無理して走りつづけたりせずに、安全な駐車場などに一時退避が賢明。

④その他のトラブル

 雪道を走っていると、前のクルマから雪の固まりが飛んできたり、スキーやスノーボード、タイヤチェーンなどが、路上に落っこちていることも……。そういう意味でも、車間距離には十分余裕をもって走ることが大切。

 長時間駐車するときは、ワイパーを立てておくことも忘れずに。またサイドブレーキのワイヤーが凍結する可能性もあるので、サイドブレーキを引かず、AT車ならPレンジに、MT車なら、1速もしくはRにギヤを入れて駐車する。

 あとは、トラブルに備え、雪道用のアイテムをそろえておくことが何より肝心。スタッドレスタイヤの装着はマストとして、ジャッキとタイヤチェーンは持ち歩くこと。バッテリー上がりに備え、ブースターケーブルも必携。

スタックしたときに備えて、牽引ロープもあると安心。クルマに積もった雪をおろすための、スノーブラシも欠かせないし、解氷剤、スコップ、軍手、長靴、懐中電灯、携帯電話・スマホの充電器、懐中電灯などは用意しておきたい。毛布も万が一の防寒具として、そしてスタックした際にタイヤの下に敷く“脱出ツール”として用意しておくと重宝する。

 またスタックした際は、道端に「砂BOX」がないか探してみよう。「砂BOX」になかには、滑り止めの砂、というか融雪剤が入っているので、これをタイヤのまわりにまけば、雪が解けて脱出できることもあるので、覚えておこう。JAFへの加入か自動車保険のロードサービスのオプションも確実に欲しいところ(JAF会員は、会員証を忘れずに)。

 あとは、時間に余裕をもって安全運転で。もしクルマがスリップし、コントロール不能になったら……。
ブレーキを床まで踏んで(ABSが効きっぱなしでも構わない!)、止まるのを待つしかない。周囲にクルマが人がいそうなときは、クラクションを鳴らして、危険を知らせることも重要。

 少しでもコントロールが効けば、車体の側面を雪壁に当てて、減速するという手段もある。何もしないで諦めるのが一番危険なので、スピンをしたら即フルブレーキ。これだけは肝に銘じておこう。

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