運転が苦手な女性は必見! 前後左右の視界テストは驚きの結果
では、日本の街中でup!を走らせてみるとどうなのか。運転席に座ってまず感じるのは、心地よく身体を支えてくれるシートや、オシャレで上質感があるのに整然とわかりやすく配置されたスイッチ類、そして前後左右の視界がしっかり確保されているという、安心・快適な運転のためのベースとなる要素の素晴らしさ。
フォルクスワーゲンはもともと、ドイツの国民車を作ってきた実績があるだけに、誰がどんな場所で乗っても扱いやすいことを大事にしてきたメーカー。小さなup!にも、そうしたノウハウがしっかり生かされているのはさすがだ。
たとえば商店街や住宅地の狭い道に入っても、車両感覚が掴みやすくボディのすぐ近くまで見えているから、障害物を避ける時に自信が持てる。
混み合った駐車場に停めるのも、最小回転半径4.6mの小ささに加えて、前後左右の見切りが良いからとてもスムース。交差点を曲がるときには、横断歩道を渡ってくる小さな子どもまで早くからしっかり確認できる。
こうしたひとつひとつの安心感が、運転中に感じがちなストレスをなくしてくれているのだと実感する。「コンパクトカーなんだから、そんなの当たり前でしょ?」という人もいるかもしれないが、それがどっこい、中にはそうでもないコンパクトカーもある。
今回、編集部ではパイロンを使った見切りテストを実施し、国産コンパクトと比べてみた。まずは、ヨチヨチ歩きをし始めた幼児と同じくらいとなる、高さ70cmのパイロンを助手席側に置き、どのくらいの距離で運転席からパイロンの先端が見えるかを計測(ドライバーは身長158cmの女性)。
結果は国産コンパクトが1m46cmだったのに対して、up!は1m12cmと、30cm以上も近い距離で視界に入った。それほど死角が少ないわけだ。
次に運転席からの後方視界をチェックするため、リヤバンパーからどのぐらいの距離に置いたパイロンが見えるかを計測。
すると国産コンパクトは5m43cmも後方だったのに対して、up!はわずか3m78cmと、2m近くもの差がついた。
ここまでよく見えるコンパクトカーは、じつはあまり多くない。この差こそ、up!の実力。どんなシチュエーションでも安心してスムースに運転できるup!は、運転が苦手な人にも優しいコンパクトカーといえるだろう。