カムリのライバルとなる輸入セダンはコレだ!
歴代モデルがそうだったように、新型もトヨタの世界戦略車の柱であることに変わりはない。日本国内では価格の面で現実的な競合となるケースは少ないが、海外市場ではフォルクスワーゲンやアウディ、さらにBMWやメルセデス・ベンツといったプレミアムブランドとも真っ向から勝負することになる。国内以上に強者揃いだが、アップデートされた走りと質、さらに日本車ならではのきめ細かな配慮や安心感があれば市場をリードする存在になれるはずだ。
想定される輸入車のライバルたち
●フォルクスワーゲン・パサート
豪華さよりもバランスのよさを追求したVWならではの実直な作りに定評がある。1.4リッター/2リッターTSIのほかプラグインハイブリッドのGTEを用意する。
●アウディA4
セダンに必要とされるパフォーマンスが高い水準でバランスされている。エレガントな雰囲気や先進のテクノロジーが充実しているのも美点だ。
●プジョー508
ドイツ車に比べると地味な存在だが、セダンの本質的な能力は高い水準にある。洗練されたスタイル、しっとりと快適な乗り味がセールスポイント。
●キャデラック ATSセダン
排気量とパワーにものを言わせて走るというアメ車の既成概念を払拭したモデル。ニュルブルクリンクで鍛え上げたシャープな運転感覚が持ち味だ。
新型カムリは、スタイルだけでなく、さまざまな領域で大掛かりな改良が実施され、トヨタが理想とするセダンに仕上げられた。トヨタのみならず、すべての国産セダン「復権」のカギを握るクルマとして注目すべき存在と言えるだろう。もはや無難な選択ではなく、与えられた付加価値を武器に、こだわって選ばれるクルマへと変貌を遂げている。トヨタが目論むセダン復権の急先鋒として、その役割を果たすことは間違いない。