都市伝説ではなく実際にリヤタイヤのパンクが多い
タイヤショップやカー用品店、ガソリンスタンドなどで、「走行中、フロントタイヤから巻き上げた釘などがリヤに刺さるので、リヤタイヤのパンクが多い」という話を聞いたことがないだろうか? これって、果たして本当なのだろうか。
噂を検証してみるために、今回、タイヤメーカーに確認してみた。結果、タイヤメーカーとしても、やはりフロントタイヤよりリヤタイヤのほうがパンクをする確率が高く、その原因については、「路面に落ちている釘などを、フロントタイヤが起こして、あるいは後方に飛ばして、それがリヤタイヤに刺さるため」と認識しているとのことだった。
都市伝説かと思いきや、やはり噂は本当だった。ちなみにパンクをしたときは、刺さった釘などはその場で抜かず、タイヤ専門店で刺さった状態を確認してもらうのが大事。異物が刺さっていても、エアがあまり抜けていなければ、そのまま最寄りのタイヤショップやディーラーなどまで走り続けることが可能だろうし、すでにエアが抜けているときは、スペアタイヤに交換し、パンクしたタイヤは異物を抜かずにタイヤショップへ。
なお、スリップサインが出ているタイヤや、ベルトが露出したタイヤなどはパンク修理ができない。パンク修理が可能なのは、トレッド部の貫通傷で、直径は6ミリ以下、パンク箇所2個以内で、周上間隔40センチ以上の場合のみ。
またパンク修理したタイヤは、基本的にリヤに装着(フロントには使用しないのが基本)。修理の方法は、「裏張り(内面修理)」がベストで、応急修理(当てキャンバス、ゴム栓修理など)したタイヤでは高速走行、長時間使用しない。ランフラットタイヤに異物が刺さったときは、専門店へ持ち込むこと。2016~2017年の年末年始のJAFのロードサービス救援依頼内容を見ても、高速道路では「タイヤのパンク、バースト、エア圧不足」が第一位(376件 25.72%)。一般道でも「過放電バッテリー」に次いで第二位(4590件 11.87%)だったので、帰省や旅行の前に、タイヤの点検を忘れずに。