交換パーツ代で考えると高いが最近はサービスメニューが充実
輸入車というか、昔ながらの言い方をするならばガイシャは特別なもの。買うのも高いし、買ってからも高い。なんていうイメージがあったりする。確かに買うのはカタログを見ればすぐにわかるわけで安くはないが、維持するのはどうなのだろうか?
ワタクシ、じつは輸入車しか買ったことがない。とはいえボロを自分で直しているので、直接身にしみて高いとかを実感したことはないが、ディーラーに出入りしたりオーナー同士で話したりしたところからすると、新車で買って数年のうちはとくに負担は大きくない。
なぜなら、保証とセットになったメンテナンスパックが付いているから。つまり一定の期間はメンテ費用がかからないし、壊れても保証で対応してくれるので身銭を切る必要はない。今やほとんどの輸入車がこのパックを用意している。ただ、厳密に言うと、メンテナンスパックといってもボランティアではないので、結局車両価格に乗っているだけなのだが。
では、そのようなサービスメニューがない場合。つまりメンテや壊れたりしたときに、ディーラーにもっていって、パーツ交換を行ったらどうなのか? 確かに安くはなくて、パーツに関しては国産の1.5倍ぐらいの感覚だろうか。2倍というのは稀だし、作業工賃についても同様で、トータルではそれほど高くはないだろう。
ただし、プレミアムブランドとなるとパーツ代は10万円単位の値付けだったり、工賃の国産ディーラーの2倍や3倍ということもあるが、そういうクルマに乗る人はいくらかかろうとも気にしないはず。
ちなみに、パーツを本国価格と比較してみるとかなり高い。一般的なメンテパーツや消耗品でも本国比3倍なんていうことは珍しくない。ただし、単純にパーツ代として比較した場合であって、送料は含まない場合の話し。含めば差は縮まるし、自分で手配する手間もかかる。日本のインポーターは部品を本国から仕入れ、いつでも供給できるようにストックしつつ物流も整えていたりするわけで、その手間を考えると高いのも当たり前だし、もっと言えばぼったくっているわけでもない。
確かに表面的には国産よりも少々維持費はかかるとしても、その分、輸入車ならではの味わいがあるわけで、そう考えると維持するのは高くはないだろう。それよりも、国産車のパーツが最近頻繁に価格改定され、どんどんと高くなっていくほうが気になる。