ホンダの最新技術を満載した意欲作
新型シビックではセダンとハッチバックというふたつのボディタイプを用意。そして後者をベースにしたタイプRが存在する。まさに多様なラインアップなのだが、パワートレインから見ると、大きくふたつに分かれる。セダンとハッチバックに搭載される1.5リッターターボと、タイプRの2リッターターボだ。どちらもホンダ独自のVTECを組み合わせている。
まず1.5リッターターボだが、ただスポーティだったり、低燃費狙いのダウンサイザーでもない。パワーと燃費、そして楽しさや切れ味など走る気持ちよさにもこだわっているのが最大の特徴。VTECとターボを組み合わせる価値はここにある。
また1.5リッターターボならすべて同じというわけでもなく、ボディやミッションの違いで出力を細かく適正化するなどのこだわりも垣間見える。
一方、タイプRは文句なしに最上かつ最高のスポーツユニットを目指して煮詰められている。「やりきった」と技術陣が晴れやかに語っていたのも印象的だった。
これらエンジン性能を軸にして、メカを見ていくのも面白い。いかに楽しく、快適に乗ってもらうかを追求したのが新型シビック。そのための高剛性ボディやサスペンションなど、世界で戦うための技術が満載だ。