放置するとトラブルに繋がる可能性も
クルマを動かすと、今停めていたスペースにお漏らししたような液体が……。それが無色透明なものだったら、おそらくその原因はカーエアコンが吐き出した水分でしょう。エアコンは空気を冷やすときに、空気中の水分を液体にしてしまいます。それを外部へ排出したものが、お漏らしに見えたわけです。
なぁ〜んだ、それじゃあ気にしなくていいや……、というのはちょっと違います。クルマのトラブルは必ずどこかに出ます。クルマから出る液体は、暑い時期ならエアコンからの水でしょうが、そういう時期ではないときには十分に注意するべきです。
エアコンではなくても、水はクルマから出ます。それは排気管。エンジンの排気ガスのなかにも水分が含まれていますが、それがマフラーの内部に溜まったりしていると、エンジンの排気圧力でドパドパと出てくることがあります。これもトラブルではありません。ただ、あまり溜まるようだと、マフラーの中を錆びさせてしまう可能性があります。
青や赤の色が着いたサラサラの液体だったら、それはラジエータのクーラントです。エンジンのどこからか、クーラントが漏れているのでしょう。クーラントはエンジンを冷却する液体ですから、もし大量に失ってしまうとオーバーヒートしてしまいます。できるだけ早いタイミングで、ディーラーなどでチェックしてもらうのがいいでしょう。
漏れているのが黒っぽいネバネバの液体だったら、それはオイルです。エンジンオイルか、あるいはミッションオイルか、どちらにしてもクルマが走行する上で重要なメカニズムに使われているオイル。どのような勢いで漏れているのかが問題になりますが、トラブルになると修理代金も高額になる可能性があるので、要注意です。
といったわけで、どうせエアコンの……、とタカをくくっていると、クルマのトラブルを見逃してしまうかもしれませんよ。