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最近のクルマがスペアタイヤを積まない理由とは? (2/2ページ)

最近のクルマがスペアタイヤを積まない理由とは?

この記事をまとめると

■かつてはパンクの際に使うスペアタイヤがほとんどのクルマに搭載されていた

■現在の新型車にはほぼスペアタイヤが搭載されておらずパンク修理キットが採用されている

■時代と共に変化した理由について述べている


燃費や環境への配慮が主な理由

 最近はスペアタイヤを搭載するクルマがほとんど見当たらない。現行型では軽自動車でも全車スペアタイヤレス仕様で、パンクに対しては応急修理セットで対処している場合が多い。

 その理由として第一に挙げられるのは「スペアタイヤは重くてかさ張るから」で、荷室の容積や燃費などのスペックを少しでも良くするためには、スペアタイヤよりパンク修理キットを積むほうが有利となる。

 また、スペアタイヤはそのほとんどが一度も使われることなく廃棄されているため、環境への配慮という観点からもあまりよろしくない。女性や高齢者ドライバーにとっては交換作業の実施がほぼ不可能に近いという現実を鑑みても、現実的にあまり有効な装備ではなくなっている。JAFや保険会社によるロードサービス網の充実や、携帯電話の電波が届くエリアの拡大なども、スペアタイヤが撤廃される方向にある理由のひとつだろう。

 パンク応急修理キットも、サイドウォールなどトレッド面以外の損傷には対応できなかったり、やはり使い方がよくわからなかったり、使用期限切れで買い換える必要があるなどの問題点も多々あるが、先進国の舗装路でのパンクは、釘やネジなどの小さな金属片がトレッド面に刺さることによるものがほとんどなので、多くの場合はパンク応急修理キットで対応できている。

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