あのポルシェ カイエンの純正タイヤにも採用
数多くの自動車メーカーの標準タイヤとして採用されている韓国の「ネクセンタイヤ(NEXEN TIRE)」が、トヨタグループの「豊田通商」とパートナーシップを組んで「ネクセンタイヤジャパン」を設立。2017年より、サマータイヤ10タイプ、オールシーズンタイヤ1タイプとスタッドレスタイヤ3タイプの販売を開始している。
そんな中で日本法人を立ち上げた「ネクセンタイヤ」の歴史は意外にも古く、1942年にフンアゴム工業として設立。1956年に自動車用タイヤを生産して以来、1987年にフランスのミシュラン社と共同事業を立ち上げ、1991年には日本のオーツタイヤと技術提携を結ぶなど、改革を進めながら成長を続けてきた。
2000年には、現在の「ネクセンタイヤ」に社名を変更。ちなみに社名の意味は「ネクスト・センチュリー」の造語だ。
その実力は世界的な4つのデザインアワード(日本グッドデザイン賞/AMERICA’S IDEA DESIGN賞/ドイツIFデザイン賞/ドイツ Red Dot デザイン賞)を含むデザイン賞の受賞、さらにJ.D.POWER社のアメリカ、中国でのタイヤ満足度調査において上位ランキングを獲得するなど、性能や品質は世界中の業界、消費者にも高く評価されている。
日本市場におけるアジアンタイヤへのイメージは価格ばかりが先行してしまっているが、ネクセンタイヤは長年に渡り蓄積してきたノウハウや技術力はもちろん、ミシュランから「いいタイヤ作りのノウハウ」、オーツタイヤから「量産や品質のノウハウを学んだこと」によって確固たる信頼と高い評価を得ることができたといえるだろう。
現在、フォルクスワーゲンやルノー、フィアット、ヒュンダイをはじめとする世界17メーカーに新車装着タイヤを供給。2017年にはタイヤメーカーの称号のひとつともいえるポルシェの厳しい採用テストをクリアし、カイエンへの正式採用が決定。このタイヤを装着しているモデルは、日本市場にも導入されている。
一般的にOEタイヤとリプレイスタイヤは異なるスペックであることが多いが、ネクセンタイヤはほぼ同スペック。これも性能の自信の表れのひとつである。
生産拠点は韓国(ヤンサン/チャンニョン)、中国(チンタオ)、チェコ(ザテック)などがある。そのなかでもチャンニョン工場は世界最大級かつ最先端のタイヤ製造工場といわれている。
このようにして「ネクセンタイヤ」は、お値打ちな価格で性能・品質の高い商品を手に入れられることを訴求する「スマートチョイス」を実現したわけだ。
このほかアメリカで開催されているフォーミュラドリフト参戦車両へのタイヤ供給、イングランド・プレミアリーグの超名門サッカーチーム、マンチェスター・シティFCへのスポンサードなど、さまざまなスポーツシーンに貢献している。
なお、日本市場向け「ネクセンタイヤ」のサマータイヤはスポーツ(4タイプ)、コンフォート(3タイプ)、スタンダード(3タイプ)を揃え、さらにオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤ(3タイプ)をラインアップ。豊富なサイズラインアップを揃えていることもあり、幅広い車種や趣向に合わせることができるようになっている。
ネクセンタイヤ https://www.nexentirejp.com/