走行体験には抽選に行列ができた
フードコートも充実しており、多くの方がイタリアンを楽しむことができた。
協賛としてダイソンブースとピレリブースも人気があり終始人集りが出来ていた。
また、カルロ・アバルトが不摂生のため太ってしまい、リンゴダイエットを始めたことから、今回は1000個限定で青森県産りんごを配ったりと魅力的なコンテンツが盛り込まれていた。
体験型イベントとしてインストラクターと共にテストコースを走らせられるアバルト/フィアットテストドライブ走行は当日受付も可能で、なんと画像の通りの行列。多くの方がアバルト595、500C、そして124スパイダーといった主力モデルを試乗し、終始笑顔だった。また、フィアットからは500と500Xを持ち込み、そちらも人気だったことを付け加えておきたい。
そして会場の中で常に人集りが出来ていた企画は、3台の124スパイダーと595でプロドライバーによる全開同乗試乗会だ。駆動方式がFFの595は、コンパクトながら1.4リッターターボエンジンとは思えない加速でコース内をクリアしていく。
124スパイダーはマツダ・ロードスターをベースにアバルトが開発した1台。コース内では後輪駆動であることをアピールしドライバーはドリフト走行で同乗者を楽しませていた。会場で同乗走行を体験された女性にアバルトについて話を聞くことに成功した。
「124スパイダーの横に乗らせて頂きましたが、ジェットコースター以上の面白い感覚でした。アバルトに乗ったのは初めてで、124スパイダー格好良いですよね。格好良いけどかわいい愛嬌のあるデザインが好きになってしまいました」「でも、2シーターは実用性がなくて……。じつはちょうど車の買い換えの検討をしている最中で、先週アバルトの販売店に行ってクルマを見てきたばかりだったんです。タイミング良くこのイベントがあることを知り今日は来ました。あまりにもタイミングが良いいのでご縁を感じてしまいましたね。もともと名前は知っていましたが、詳しくは知らず今回のようなイベントは本当嬉しいです。ちなみに、私はMT車が好きで今のところ、595の購入を検討している最中です」と話してくれた。
また同エリアではレーシングドライバー山野哲也選手が2017年シーズンのチャンピオンを獲得したジムカーナ参戦車両124スパイダーと2017年9月15日から17日にイタリアのローマを拠点としたラリーで優勝した眞貝知志選手の操るアバルト500R3Tも展示された。
二人のデモ走行をさらに盛り上げるのは、最近はテレビ「おぎやはぎの番組」でも有名なモータージャーナリスト竹岡 圭さんと元Tipo編集長の嶋田智之さんによる実況。さらにトークショーも行いファンならずとも多くの人が注目をしていた。
竹岡さんは2017年からアバルト500R3Tでラリーに参戦している。会場では山野選手の横に乗るサプライズも行われ感想を聞いたところ「パイロンに向かってギリギリでクルマの姿勢を変えていくんですが、安定していて山野選手の運転にあらためて上手いんだなぁと思いました。クルマのバランスもよくて、外から見る派手さに比べてフラットな乗り心地でした」
アバルトの魅力について訪ねると「小さいエンジンで大きなクルマをカモるという、クルマ好きの理想像を今でも持ち続けているメーカーで、いろんな人から共感しやすいブランドだと思いますね」と語ってくれた。