OKIが未来の自動車の「安全」や「便利さ」をもたらすテストコースを開設 (1/2ページ) 2017年11月10日TEXT: 青山義明PHOTO: 青山義明 これからの自動運転時代を見据えた内容 OKIが情報通信事業の工場である本庄工場(OKI情報通信本庄工場/埼玉県本庄市)の敷地内に、全長約300mのITSテストコースを完成させ、開設記念式典を執り行なった。 OKIはこれまでETCやVICSなどのITS関連のインフラ整備事業に納入実績がある。そのシェアとしては、実際の機器については電機各社との競合となっているわけだが、プローブ情報の領域についてはOKIがリードしているという。 ETC2.0のサービスが2015年にスタートし、ETCも単純な料金支払い機器ではなく、情報提供サービスとして進化している。今後その集められたプローブ情報の民間での展開も含めた多目的利用の推進活用、さらには自動運転も視野に入れた取り組みが加速することは明白である。そのため、OKIが静岡県内に持っている既存のテストコースを刷新する形で、本庄の工場内に新たなITSのテストコースの設置となった。 今回公開されたテストコースは、直線路120m、周回路180mの全長約300mのコースで、実際の公道上にもみられるF柱(Fの形となっている標識柱)やガントリー(門型の標識柱)、道幅3mおよび3.5m(大型車用)レーンのETCシステムが装備されているが、こういった機器が常設としてされているコースは珍しいという。全長300mほどだが、瞬間的に時速100km超のスピードも出せるという。 このコースはITS関連の技術開発や商品評価などを行うことを目的としている。具体的には、ETC料金収受システムやETC2.0関連機器の開発評価はもちろん、料金所でスピードを落とすことなく走行するETC車載器を搭載した車両に課金ができる「フリーフローETCシステム」、この日に発表、販売開始となった「LocoMobi(ロコモビ)2.0」などのOKIの商品開発評価や、通信技術、交通環境のセンシング技術の開発を実施する。また、自動車・車載向けの試験・評価・解析サービスや先端運転支援システムにおいても活用し、次世代交通分野の発展に寄与していくとしている。 NEXT PAGE 「逆走検知」などデモンストレーションも行われた 1 / 212次のページ» 画像ギャラリー 前の記事東京モーターショー2017コンパニオン画像集! 「スズキ編」 次の記事東モで即完売したサーキットの狼仕様のロータス・ヨーロッパのトミカが赤かったワケ 関連記事 カテゴリー 自動車コラム ロボタクシーの実用化でアメリカと中国が争いながら世界をリード! 日本は技術よりも規制が問題 TEXT: 小林敦志 2024年12月20日 カテゴリー 自動車コラム 一度使ったら「足放せる」けど「手放せない」! クルマの超楽ちん装備「クルコン」はじつに65年以上の歴史があった TEXT: 御堀直嗣 2024年12月14日 カテゴリー 自動車コラム ITマニアにはお馴染みの「スナドラ」! いまクルマでも必要不可欠な存在になっていた TEXT: 桃田健史 2024年12月10日 カテゴリー EV 自動車コラム イーロン・マスクの米政府への登用は日本への影響大! 自動運転への流れが一気に進む可能性 TEXT: 桃田健史 2024年12月08日