ディーゼルエンジン搭載のセダンも同時発表
BMWをベースに、ハイパフォーマンスモデルを数多く世に送り出してきたアルピナ。今回の東京モーターショーでジャパン・プレミアを2台発表。そのほかにも3台展示し、計5台のラインアップで来場したファンを魅了した。
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まず注目したいのが、アルピナ・ブルーを身にまとったBMWアルピナB5ビターボツーリングだ。特筆すべきはそのパフォーマンスだ。4.4リッターV型8気筒エンジンにツインターボを組み合わせ、最高出力447kW(608馬力)を発生、最大トルクは800N・mを発揮するという。これは同じく東京モーターショーでジャパン・プレミアされた新型BMW M5の性能を上まわる。ちなみにM5はシングルターボで、441kW(600馬力)/750N・mとなっている。
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アルピナB5ビターボツーリングは、このパフォーマンスを確実に路面へ伝えるため4WDを採用。0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は322km/hを実現し、まさに超高性能ワゴンといえるだろう。このほかにもセダンが用意されている。ちなみに車両価格はツーリングが1934万7000円(左ハンドル)/1974万6000円(右ハンドル)。セダンは1855万円(左ハンドル)/1894万9000円(右ハンドル)だ。
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もう1台がディーゼルエンジンを搭載したBMWアルピナD5 Sだ。日本ではラインアップのない3リッター直列6気筒ツインターボエンジンで、最高出力240kW(326馬力)、最大トルクは700N・mというスペックが与えられている。こちらはセダンの右ハンドルのみで、1288万円となっている。
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プレスカンファレンスではアルピナ社のアンドレアス・ボーフェンジーペン代表取締役社長がスピーチを行ない、「B5ビターボのような重要なモデルのおかげで、今年はアルピナ全体で約1700台の受注を受けている。技術面や開発面においても、数年後にニューモデルの発表を控えているため、2018年は忙しくエキサイティングな年になるでしょう」とコメント。
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また日本への輸入を担うニコル・オートモビルズ合同会社のCEOであるC.H.ニコ ローレケさんは、「今年約240台を日本市場で登録する予定ですが、2018年はこの数字を上回ると予想しています。その理由として、まだひとりのお客様もこの新型B5ビターボを試していただいていないのに、すでに100件を超える先行予約を頂戴しています」とのこと。
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新たなモデルを投入したことで、ドイツを代表するプレミアムブランドはさらに飛躍することだろう。