添加剤の投入やエンジンオイルの変更など手軽にできるものも多い
③添加剤
エンジン内部の汚れを取ったり、フリクションの低減を狙ったエンジン添加剤は、モノによっては明確な燃費改善効果が得られる。販売単価の高いエンジン内部コーティング系の添加剤や、施工費用が3万円以上するエンジンの内部洗浄(廉価なフラッシング系ではなく特殊な溶剤を使ったもの)は、値段が高いだけに効果が実感しやすいモノが多いといえる。とくに、古めのクルマではエンジン内部の徹底洗浄はかなり燃費改善効果が期待できるのでオススメだ。
費用が高めだと、燃費が少し良くなっても元が取れず、経済的なメリットは少ないかむしろマイナスになるかも知れないが、トルク感やフィーリング面が回復すると日々の運転が気持ち良くなり、人生に潤いが得られるという効果は見逃せない。
④エンジンオイル
エンジンオイルでわかりやすいのは、粘度指数の低温側をワンランク落とすこと。たとえば、純正指定が5W-30の場合、0W-30、あるいは0W-20の低燃費志向のオイルにすると、燃費改善効果が出やすい。特に気温の下がる冬場は狙い目だ。ただし、粘度指数を下げた場合は高温時の性能が厳しくなるので、エンジンを全開にしてブチ回すようなことは避けたい。とくにターボや高回転型のエンジンでブローするリスクが高まるので注意が必要だ。
また、同じ粘度指数でも、より高価な高性能オイルに換えると、ジワジワと徐々に燃費が良くなることが期待できる。高価な高性能オイルはエンジン内部を洗浄する高価が高いので、走っているうちにカーボンやスラッジなどの汚れが落ちてエンジンの調子が良くなることが期待できるからだ。
また、レギュラーガソリン指定のエンジンにハイオクガソリンを入れ続けることでも同様の効果が期待できる。ハイオクガソリンは値段が高い分、エンジン洗浄剤などの添加剤が余分に入っている製品が多いからだ。
⑤ホイール(バネ下重量)の軽量化
アルミホイールを軽量品に換える、またはインチダウンするなどして軽量化をはかると、わずかに燃費が改善されることがある。
ホイールのみならず、タイヤも含めたバネ下重量の低減は燃費だけでなく、操縦性が良くなることも期待できるので、昔から注目されている。
人間でも靴が軽くなると動きやすくなる、という理屈だが、乗り心地に関しては、サスペンションやタイヤの特性などさまざまな要素が影響するので一概には言えないが、バネ下を軽くすると、意外に乗り心地がやや硬くなる場合も少なくないので、乗り心地の改善を期待するなら注意が必要だ。