パワーユニットは1リッターターボか1.2リッターHVを予定
今回のモーターショーでも、ひときわ勢いを感じさせるダイハツのブース。そんなダイハツを象徴する一台が、このDNコンパーノ。
DNコンパーノは、ダイハツの乗用車第一号だった1963年にデビューした初代「コンパーノ」のデザイン思想と名称を継承したコンセプトカー。初代は、カロッツェリア・ヴィニャーレ(イタリア)がデザインに大きくかかわっているが、DNコンパーノは、100%ダイハツの社内デザイン。
初代コンパーノのテイストを活かしつつ、現代風にまとめてあり、いたずらにボディを大型化せず、5ナンバーサイズのコンパクトな「4ドアクーペ」にしている点が特筆できる。デザイン部の米山副主任によると、アクティブシニアがターゲットで、大人二人がゆったり過ごせる、2シーター的な使い方を想定しているとのこと。
「エンブレムは、初代のものをオマージュして、似たような形状で新規にデザインしました。グリルや逆スラントしたノーズや、初代コンパーノで、シューティングラインと呼んだ伸びやかで美しいラインをショルダーで表現しています。ヘッドライトや縦型のリヤのコンビネーションランプも、初代の流れを汲んで、今日でも魅力あるカタチに仕立て直してみました(米山主任)」
近年、軽自動車に専念していたダイハツの、小型乗用車開発の本格的復帰第一弾として、このまま市販化を実現してもらいたい一台だが、現時点では市販予定はなしだという……。
といいつつ、エンジンも1000㏄ターボか1200㏄ハイブリットを想定していて、東京モーターショーの反響次第では、復活への道が開けてくるかもしれない。ちなみに、「コンパーノ」とは、英語の「コンパニオン」と同じ意味のイタリア語。イメージ的にも、モーターショーにピッタリ(?)の名前で、市販化を望む人も多いはずだ。