複雑な形状のホイールは軍手をスポンジ代わりにする!
乗っているうちにホイールが真っ黒になるというのは誰でも経験あることだろうが、原因はいくつかある。一番大きいのがブレーキダストだ。その名のとおり、汚れの正体はブレーキからの粉塵で、走っている以上は出てくるのは仕方がないのだが、ホイールがすすけて真っ黒なのはどうにかしたいところだ。
ちなみに輸入車のほうが圧倒的にブレーキダストが多く出るのは、タッチのよさやフェードのしにくさ、さらには高速での効きを重視しているから。一方、日本車は鳴きや耐久性を重視しているため、ダストは出にくかった。ただし、近年は日本車もグローバル化が進み、輸入車と同じような味付けのクルマも増えてはいるので、汚れやすくなってきている。
いずれにしても、どうすればホイールに付いたブレーキダストを効率よく落とすことができるのだろうか? まず大前提として、コーティングがオススメだ。強固な皮膜を作っておくことで、ブレーキダストを付きにくくし、付いても落としやすくすることができる。
なかには、雨のなかを走っているだけで、汚れが落ちていくホイールコーティングもあるほど。こういった高性能なコーティングは専門店での取り扱いになるが、1本あたり、それほど高くないので気になるならお願いしてみるといい。また、ボディコーティングを自分でホイールに塗ってやるのでも同様の効果は期待できる。
そして付いてしまったブレーキダストはどう落とせばいいかというと、最近のホイールは硬いクリアがかけられていてツルツルしているため、水洗いで簡単に落ちるはず。さらにボルト穴やスポークの裏側などは、柔らかいブラシでこすってやればいい。ちなみに強くやると、ホイールの塗装にキズが付くので注意が必要だ。
ただ、細かいスポークなどはブラシをこまめに入れて洗うのは面倒なのも事実。そういう場合は裏技を駆使すると簡単にできる。オススメはゴム手袋に上にさらに軍手を装着するという方法。頑固な場合はホイールクリーナーを手に直接かけてもゴム手袋があるので手へのダメージもなし。しかも手でそのままゴシゴシとやれるので機動力も抜群だ。
基本的には簡単に落とせるブレーキダストなのだが、気をつけなくなてはならないのは放置による固着だ。ブレーキからの熱などでホイール表面に焼き付いてしまうことがあり、そうなるとこすったぐらいではダメ。落とす方法としては、ボディに使う鉄粉取りの粘土をかけて、塗装表面から引っこ抜いてやるのがひとつ。
もうひとつは特殊なクリーナーを使う方法。これはブレーキダストを溶かすもので、一歩間違えるとホイール素材も痛めてしまうのだが、うまく使えばすっきりと落とすことができる。もちろん誰でも手に入り、使いこなせるものではないので、洗車のプロに頼むのが安心だ。