F1参戦40周年の年だけにスポーツモデルを揃えた!
東ホールにブースを構えるルノー。今年の東京モーターショーではルノースポールをはじめスポーツモデルのみがズラリ並ぶ。その理由はルノーがF1参戦をはじめてから今年で40周年となるためだ。12回のコンストラクターズタイトル(ワールドチャンピオン)、グランプリ勝利は170回にもおよぶ。
もっとも注目なのはジャパンプレミアとなり、先のフランクフルトモーターショーで初公開されたメガーヌR.S.(ルノー スポール)。FF2リッターターボクラスでニュル最速を争うモデルだ。
4輪操舵(4WS)システムである「4コントロール」や新しいサスペンション、そして新世代の1.8リッター直列4気筒直噴ターボエンジンの採用など、注目点は数多い。
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トランスミッションは従来どおりの6速MTに加え、6速EDCもラインアップされる。ちなみに展示モデルはこの2ペダル仕様だ。
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さらに新しい専用ボディカラー「オランジュトニック」、レースカーと共通する新しいロゴもファンならじっくり見ておきたいポイントだ。
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今回、この発表に合わせてルノー スポール カーズ(R.S.ロードカーを手がける部門)のトップである、パトリス・ラッチさんが来日。特別にインタビューをすることができた。
「フランクフルトショーではお客様やメディアからも好評でいい手応えを感じています。今回採用した4コントロールは、ルノースポールがおよそ10年前にラグナGTのために開発したシステムでした。これをよりスポーティに運転を楽しむために開発されたのが、この新しい4コントロールです」
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「メガーヌR.S.では標準のメガーヌよりハイスピードのコーナリングでのスタビリティを得られるようになっています。エンジンはフォーミュラワンのエンジニアと協力し、シリンダーヘッドも新開発となります。従来モデルよりハイパワー化しつつも、約20%の低エミッション化を達成します」
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さらに、EVシフトなどが加速する自動車界において、ルノースポールはどんな方向性を目指していくのかも伺った。
「ルノーと日産はEVのマーケットでトップですので、技術力もあります。EVも開発中ですが、もしルノー スポールとしてEVを出すなら、運転の楽しさや操縦性などは“ルノー スポールらしい走り”を提供いたします。また、内燃機関においてもルノースポールとしていろいろなアイディアがあります」と語ってくれた。
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このほか、ルノーブースには先日発表されたばかりのメガーヌGT/メガーヌスポーツツアラーGT、トゥインゴGT、ルーテシアR.S.を展示。
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さらにF1マシンもあり、ルノーファンならずとも必ずチェックしたいラインアップとなっている。