降雨時に使ってダメなことがわかるのでは遅い! 普段から点検を
梅雨以外でも長雨だったりして、ワイパーは1年を通して大活躍だ。それだけに日頃からメンテナンスはしっかりしておきたいのだが、これがまた忘れがちだったりする。結果として、拭きムラが出たら交換すればいいや、というのはあるが、ダメになって初めてワイパーに意識がいくというのも考えものだ。やはり日頃から点検を怠らないようにしたい。
まず、点検方法から紹介しよう。ワイパーをアームごと立ててひっくり返し、ゴム部分を確認しやすくする。もちろん一番重要なのがゴムで、ヒビや裂けなどがないか。また横から見て、エッヂがきちんと立っているかを確認。曲がってしまって、ピンとなっていないのはガラス面に対してしっかりと当たらないので寿命だ。
しかし、ワイパーというのはゴムだけ点検してお終いではない。ワイパーが湾曲したフロントガラスでもしっかりと拭けるのかというと、ブレード部分のおかげ。複雑に組み合わせられているからこそ、きれいに拭き取れる。最近ではエアロタイプと言って、ゴムと台座が一体化したタイプが純正、社外問わず出てきているが、これも台座の部分のしなりでガラス面に圧着させているのだ。
だから、ゴムだけでなく、ブレード部分のガタなども点検するのは鉄則。交換もブレードとゴムすべてを交換するのがベストだが、予算などの問題でゴムだけ交換するのも、まったく交換しないよりは、マシではある。
ちなみに、リヤワイパーや一部の軽自動車のフロントに使われている樹脂製ブレードは、ゴムだけ交換できないようになっているので、丸ごと交換するしかない(一部メーカーから交換ゴムが出ているが)。
肝心の交換方法はというと、アームを立てて、ブレードと連結している部分のコネクターのピンを押して外すだけ。簡単ではあるが、長い間交換していないと固着していることもあるので、注意が必要だ。無理矢理やって、突然外れると指をケガしたり、倒れたアームがガラスに当たってキズが付くこともある。防止策としてはアームが当たる部分のガラスにタオルを敷いておくだけでいい。また新品を装着する場合は薄く、シリコーングリースを塗っておくと、外すときに外しやすくなるのでお試しあれ。