安全かつ運転を支援する最新デバイスが満載
新型カムリはパッシブセーフティ、アクティブセーフティの両面でも最新の機能を備える。
まずパッシブセーフティでは、衝撃吸収ボディと高強度キャビンによる衝突安全ボディを採用。高張力鋼板や超高張力鋼板を適所配置することで、車両同士が衝突した際に、双方の安全を図る「コンパティビリティ」に、全方位(前面、側面、後面)で対応する。
前後ドアおよび後部座席部分などの開口部は環状骨格構造とし、ダッシュパネル上部のカウル部分などサスペンション取り付け点の剛性を高めている。フロントからの衝撃を運転席で分散させるため、ダッシュパネル部分にはトラス構造のメンバーを新設。ペダル部分で衝撃を効率よく分散させ、乗員の傷害を防ぐ構造だ。また、前方衝突の際に衝撃を吸収するフロントのサイドメンバーに平行する形で、第2メンバーを設置。互いの衝撃吸収特性の違いにより、クラッシャブル性能を高めている。
エアバッグについては、運転席・助手席エアバッグ、運転席・助手席サイドエアバッグ、運転席ニーエアバッグ、前後席カーテンシールドエアバッグと合計7つを設定。全車に標準装備としている。
アクティブセーフティでは、滑りやすい路面などでABSやトラクションコントロールを統合制御するS-VSCを、電動パワーステアリングの操舵トルクをアシストする機能を持つステアリング協調制御とし、さまざまな状況下での安定性・操縦性を確保する。
予防安全装備「トヨタセーフティセンスP」は全車に標準装備。ミリ波レーダーと単眼カメラにより、障害物、先行車、歩行者などを検知。安全機能装備を適切に作動させる。
新機能としては、「プリクラッシュセーフティシステム」には歩行者検知機能が加わり、「レーンディパーチャーアラート」は車線逸脱時にステアリング操作をサポートする機能を装備。車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を行なう「レーダークルーズコントロール」は全車速対応仕様となった。また、自動でロービームとハイビームを切り替える「オートマチックハイビーム」も装備された。
そして、予防安全装備の設定や作動状況をドライバーに確実に伝えるために、メーターパネル内のマルチインフォメーションディスプレイには大型液晶パネル(7インチ)を採用。表示面積を増やすとともに、グラフィカルな表現により、ドライバーへの注意喚起を促すものとしている。また、フロントガラスに投影される「カラーヘッドアップディスプレイ」にも予防安全装備やカーナビの交差点拡大図を表示する。
そのほか、安全機能装備としては、坂道発進時にペダル踏み替えの際にブレーキを保持する「ヒルスタートアシストコントロール」、アクセルを踏んだままRレンジからDレンジに変速した際に急発進を抑制する「ドライブスタートコントロール」を装備。
また、走行中に隣の車線を走る車両の接近を知らせる「ブラインドスポットモニター」、駐車場からバックで出るときに左右後方から接近する車両の存在を知らせる「リヤクロストラフィックアラート」、駐車時など低速走行時の取りまわしの際(誤発進も含む)の衝突回避または軽減のための自動ブレーキ機能を備える「インテリジェントクリアランスソナー」といった予防安全装備も設定される。