そもそも日本のアフター品が発祥という説が有力
カップホルダーとドリンクホルダーは、もともとは同じもの。といっても、歴史があるものではないし、日本のアフター品が発祥という説が有力だったりする。
実際、日本車での純正採用は早かったし、輸入車は最近まで付いていないことが多かった。だから、細かい分類されるような類いのものではなく、飲み物を入れるものは形として同じで、カップホルダーとドリンクホルダーは、適当に使い分けられていたと言っていい。
しかし、最近は少し違ってきている。もちろん規定や基準があるわけではないが、カップボルダーは紙コッブや缶ジュースが入るぐらいのサイズで、ドリンクホルダーはそれ以上の大きさを指すことが多いように思える。
ドリンクホルダーといっても、缶ジュースが入れば十分だろう、と思うかもしれないが、じつはもっと大きくて入るとうれしいものがある。それが紙パックだ。形は四角いし、占有面積も缶よりも確実に大きい。紙パックはもちろんカップではないので、カップホルダーと呼ぶのは変である。
使ったことがない人にとっては、紙パックなんて入るのかと思うかもしれないが、アフター品では紙パックが入るものはけっこう昔からあったし、なかには1Lの長いものが入るというのもあった。もちろん自動車メーカーが純正で採用するとなると、安定性の確保は必要だし、またデザイン的な収まりにも配慮しなくてはならない。
それでも、商品性としては各パックまで入りますといったほうが優位になるだろう。というわけで、今後は用語的にカップホルダーからドリンクホルダーに、ゆるやかながら集約されていくと思われる。