軽自動車エンジンを積んだ500kgを切る超軽量車も楽しい
3)ケータハム セブン 160
日本の軽自動車規格に収まるボディサイズに仕立て、スズキ製の3気筒660ccエンジンを搭載するロータスセブン。車重は490kgしかないので、その乗り味は羽根が生えたようにヒラヒラと軽快。
基本的な設計は往年のロータスセブンからほとんど変わってないので、ステアリングやブレーキはノンアシストのままだが、街乗りでもほとんど苦にならないほど操作性も軽い。乗り心地も存外に普通で、クルマ好きの人なら騒音も振動もほとんど不満なくドライブできるはずだ。
当然ながらABSのような安全デバイスはつかないが、多少挙動を乱しても素人ドライバーでも比較的修正が容易で、誰もがクルマの性能を一滴残らず引き出せる感が得られるのが素晴らしい。
見た目も乗り味も十分に非日常滴だが、Yes!やX-BOWのような「やりすぎ」感はなく、軽自動車登録なので税金や保険代が安く済むことも非常にありがたい。
4)プリムスプロウラー
往年のホットロッドスタイルを復刻させたロードスター。シャシーは専用開発のアルミスペースフレーム製。エンジンは3.5リッターV6と大きいが、車重は1.3トン近くあり、比較的穏やかな動力性能で、この手のクルマのなかでは圧倒的な扱いやすさを誇る。
ミッションは4速ATで、パワステ、パワーウインドウ、エアコンなどの基本的な快適装備をはじめ、クルコンまで装備されるという乗用車的な仕様となっており、すべての操作性も極めて乗用車的だ。
乗り味は、ちょっと古めのアメリカ車そのものという感じ。サスペンションは基本的にソフト路線で操舵ゲインは緩やか。コーナリングよりクルージングを楽しむためのセッティングが施されている。
乗り味面での刺激は少ないが、見た目のインパクトの強さや開放感は同類他車と変わらないので、より多くの人にオススメしやすい。