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ジャガー・ランドローバーの全車が2020年までに電動化! 持ち運び式ハンドルの案も公開 (1/2ページ)

ジャガー・ランドローバーの全車が2020年までに電動化! 持ち運び式ハンドルの案も公開

2040年以降の世界を見据えたモデルも披露

イギリスのジャガー・ランドローバーは9月に、モビリティの将来をテーマに展示やパネルディスカッション等を盛り込んだイベント「Tech Fest 2017」を、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジで初開催。2020年までにジャガー・ランドローバーが展開するすべての車種に電動モデルをラインアップすることを発表した。

ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)であるラルフ・スペッツ博士は、「2020年よりジャガー・ランドローバーのすべての車種に、EV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、およびMHEV(マイルドハイブリッド車)といった電動モデルを取り揃え、お客様に対して幅広い選択肢を提供していきます。まずは、当社にとっては初となる電気自動車、エレクトリック・パフォーマンスSUV『I-PACE』を、来年に発売する予定です」と、今後の新型車発売計画を明らかにしている。

そして、ジャガーの「Past(過去)」、「Present(現在)」、「Future(未来)」におけるEVモデルを展示。


「Past(過去)」としてはジャガーを象徴する「E-TYPE」を電動化した「E-TYPE ZERO」、「Present(現在)」としてはスーパーカーのシルエットとスポーツカーのパフォーマンスを融合させたジャガー初のエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACEコンセプト」、「Future(未来)」としては自動運転、コネクテッド、電動、シェアードモビリティを具現化する、2040年以降の世界を見据えたバーチャルコンセプトモデル「FUTURE-TYPE」を披露した。

電気自動車に生まれ変わったクラシックカー「E-TYPE ZERO」は1968年式「E-TYPE Series 1.5 Roadster」をベースにレストアし、0-100km/h(62mph)加速5.5秒という最新鋭の電動パワートレインを搭載。この「E-TYPE ZERO」は、ジャガーおよびランドローバーのクラシックカーのオーナーや愛好家向けに、幅広いプロダクトやサービスを提供する施設として英国コベントリーにオープンしたクラシック・ワークス、ジャガー・クラシック部門が制作を手掛けている。

ジャガー初の電気自動車「I-PACEコンセプト」は、まったくの白紙状態から開発されたフルEV。実用性と息をのむような美しさ、そして優れた運動性能を兼ね備えたエレクトリック・パフォーマンスSUVとして、2018年に発売される。

2040年以降の未来のモビリティを示唆するバーチャルコンセプトモデル「FUTURE-TYPE」は、コネクティビティのある世界でのモビリティの在り方を模索し、クルマを所有するのではなく、自ら走行するクルマを共有するという未来の形を提示。

ドライバーは「FUTURE-TYPE」のインターフェイスを介して、仕事、家庭、またはレジャーなどの用途に応じて、多岐にわたるデジタル領域にアクセスでき、欲しい情報を呼び出すとともに、不要な情報を遮断することが可能となる。

その中核となるのが、インテリジェントステアリングホイール「Sayer」だ。「E-TYPE」を手掛けた伝説のデザイナーであるマルコム・セイヤー(Malcolm Sayer)にちなんで名付けられたこのステアリングホイールは、クルマに固定されるのではなく持ち運びでき、しかも音声で作動する人工知能(AI)を搭載。高度な音声認識ソフトウェアにより、ユーザーの質問に答えたり、最新情報やニュースを提供したり、旅の計画や最適なエンターテイメントを選択することができる。

また「Sayer」は、クルマにとっての鍵となるだけではなく、同社のオンデマンドサービスクラブのメンバーカードとしての役割も担う。クラブのメンバーになると、自分がそのクルマの唯一のオーナーになるか、またはコミュニティの人々と共有するかを選択することができるようになる見込みだ。 ジャガー・ランドローバーは、ドライビングを「単にA地点からB地点までの移動ではなく、AからZまでの人生を楽しむことを意味する」と定義。

自動運転機能を備えながら自分で運転し、従来どおりの運転する楽しさやワクワク感をいつでも体感できるようにしているという。 果たして「FUTURE-TYPE」や「Sayer」が実用化されたその時、ドライバーは自動運転による安全かつ快適な走りだけではなく、手動運転によるファン・トゥ・ドライブも味わうことができるだろうか? その答えは、早ければ約20年後、明らかになる。

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