6速EDCのターボに対し19馬力アップのエンジンを搭載!
ルノー・ジャポンは、RRのコンパクトモデル「トゥインゴ」にターボエンジン+5速マニュアルトランスミッション(MT)を搭載した「トゥインゴGT」を2017年10月19日から発売する。200台限定となり、価格は税込み224万円。
これまでターボエンジンのモデルは6速EDCしかなく、日本に導入されているMTモデルは自然吸気(NA)エンジンだった。以前、WEB CARTOPでもご紹介してしているとおり、その走りは楽しいという言葉がぴったりであった。
それに対し今回のトゥインゴGTがリヤに搭載する0.9リッターターボエンジンからは109馬力/170N・mを発揮する。6速EDCのターボモデルに対し、専用チューンで19馬力もパワーアップしている。高速はもちろん、街中、峠道も不満なく走れること間違いなしだ。
関係者に尋ねたところ、「これまでのトゥインゴと違い、ノンパワステになっているため、乗ってすぐにスポーツカー臭が感じとれます。背後から聞こえる音はレーシーで、ワクワクします」と話す。
注目するべき点は、シャーシ。ルノー・スポールが前後ダンパーを専用にチューンし、40%剛性が増した。さらにスタビライザーも強化され、スポーツドライビング時の安定感が向上。トゥインゴGTチーフエンジニアのマチュー・メティヴィエさんは「きついコーナーでアクセルを開けるとESCが介入する前にわずかにドリフトを感じられます。RRらしいファン・トゥ・ドライブをすることができると思います」とコメント。
デザインも通常モデルとは異なり、左リヤフェンダーにエアインテークを設けた。ホイールアーチ上部にエアインテークが設置された通常モデルに対し、タービンに入る空気の温度が12%低下、さらにエンジン吸気流量が23%も向上している。また排気系の見直しがされてクロームデュアルエキゾーストパイプが装備された。
デザイン面では2013年のF1モナコGPで発表したコンセプトカー「Twin’Run」の要素を随所に取り入れている。このコンセプトカーの本来の姿を現実化したモデルがトゥインゴGTだ。
さらに、車体のボンネットから屋根にかけたデカールはNACAダクト(エアインテーク)をイメージしている。またホイールは「Twin’Run」と同じデザインを採用した。
ルノー・ジャポンの大極社長は「来年の発表の予定でしたが、オレンジのMTでいいから導入してほしいという要望に、本国のルノーが応えてくれました。2017年はルノーがF1に参戦してから40周年を迎えるので、その節目の年にどうしてもトゥインゴGTを入れたく何とか間に合わせました」と語る。
ちなみにトゥインゴGTは来年からMTとEDCを通常ラインアップする予定だ。今すぐ乗りたいという方は、今回の限定車をいますぐ予約をするべきだろう。