カングーの超実用性はまず、その広大な室内空間にある。身長172cmのドライバー基準で前席頭上に35cm! 後席の頭上に28.5cm、膝まわりに19cm(大型SUVに匹敵)ものスペースがある。 ルノー カングー S MT画像はこちら前席はアップライトでいすのような、分厚い座面、実際のシート長より長く感じられる絶妙なシート先端の形状、同じく分厚く、背中を包み込むような心地よさある背もたれが特徴だ。そして、前席同様に高めの位置にセットされた後席は、シート幅が実測で137cmと大型セダン並みにあり、フロアから座面までの高さがあるため、とくに降車性(立ち上がり性)に優れるのがポイント。ルノー カングー S MT画像はこちら
カングーが究極の実用車であるゆえんは数多いが、まず紹介したいのが、使って楽しいダブルバックドアである。左右に2段階で開くため、狭い場所でも開けやすく、また上下開きと違い、一気にガバッと大きく開かないため、荷物やペットの飛び出しにも効果絶大。ペットモデル事務所やブリーダーがカングーを愛用するのはその機能があるからでもある。ルノー カングー S MT画像はこちら
ちなみにラゲッジの開口部地上高は世界のステーションワゴンの平均値約62cmを大きく下まわる約54.5cm。段差のない掃きだしフロアで、重い荷物の積載、ペットの乗降もじつにスムースに行える。ルノー カングー S MT画像はこちら
そんなルノーカングーに、今夏加わった限定車(60台限定)がルノーカングーS MTだ。カングーには2ペダルのセミAT=6速EDC、4速ATも用意されるのだが、フランス車ファンの多くに「マニュアル派」がいるのも事実で、それに応えた、フレンチスタイルのドライビングを楽しむためのレアな1台となる。ルノー カングー S MT画像はこちら
ベース車両は115馬力/19.4kg-mを発揮する1.2リッターターボエンジンを搭載するルノーカングーゼン6速MT。それにルノースポールF1チームにもホイールを供給しているO・Z製15インチアルミホイール、マルチルーフレール、そしてフランスが産んだハイクォリティオーディオメーカーの「FOCAL」製の“FOCAL Music Premium”サウンドシステムを特別装備する。ルノー カングー S MT画像はこちら