用途とノズルを当てる角度に注意すべき
コイン洗車場で洗車するとき、すすぎなどに高圧洗車機を使うことが多い。また家庭でもコンパクトなタイプが普及して、洗車に使っている人も多いだろう。いずれにしても、高圧ならではジェット水流でシャンプーを流していくのはとても気持ちよく、「洗車した感」も存分に味わえたりする。
でも、高圧の水流には要注意だ。使ってはダメということではなく、使い方に注意は必要。そもそもボディに付いたシャンプーを落とすのに、高圧は必要ない。ホースの水をかけてやるだけでも十分に落とせるというのは、誰でも知っていることだろう。それなのに、高い水圧でかけてやると、ボディパネルの間やウインドウのすき間など、本来水が入らないほうがいいような場所まで入り込んでしまうことになる。最悪の場合、内部腐食などにつながるから要注意だ。
だから、高圧洗浄機を使う場合は、まずノズルを当てる角度に気をつける。具体的にはボディに対して直角に当てると、すき間に入り込みやすいし、また洗浄できる面積も小さくて効率が悪くなるだけだ。正しくはボディに対してできるだけ平行にかけるのがポイント。こうすると、表面を広く水が伝っていくので、シャンプーを効率よく流すことができるし、すき間にも入り込みにくい。
そして、足まわりや下まわりの洗浄には高圧洗浄機が威力を発揮する。ホイールについたダストは軽いものなら落とせるし、泥なども触れずして落ちる。冬の雪道走行後にはとても心強かったりする。
パワーがあるから、なんでも力任せに当てていくというのではなく、適材適所で使い方を考えるようにすると、クルマにも優しく、トラブルのない洗車が可能になるというのを頭に入れながら使ってほしい。