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全日本とアジパシラリーの併催で熱く燃えたラリー北海道の激闘をリポート (2/2ページ)

全日本とアジパシラリーの併催で熱く燃えたラリー北海道の激闘をリポート

APRCはシュコダ ファビアRSを駆るギルが大会2連覇!

 APRC(アジアパシフィックラリー選手権)の第5戦およびJRC(全日本ラリー選手権)の第7戦「ラリー北海道」が9月15日~17日、北海道帯広市を舞台に開催。同イベントは世界屈指の高速グラベルラリーとして知られ、16回目の開催を数える2017年の大会も序盤から激しいバトルが展開されていた。 なかでも、例年以上にスリリングなポジション争いが展開されたのが、23台で争われたAPRCにほかならない。今大会にはMRFタイヤのワークスチーム、「チームMRF」が2台のシュコダ・ファビアR5を投入するほか、ラリーアート・スウェーデンを母体とする三菱のカスタマーチーム、Mパートスポーツが3台の最新ラリーモデル、三菱ミラージュを投入。

 さらに日本の名門、キャロッセのワークスチーム、クスコレーシングがシュコダ・ファビアR5および4WDのターボ仕様車にアレンジしたトヨタ・ヴィッツを投入するなど、国内外から強豪が集結した。

 そのなかで、幸先の良いスタートを切ったのが、MRFでシュコダ・ファビアを駆るオーレ・ヴェイビーだった。15日の夜に行われたSS1でベストタイムをマーク。しかし、翌16日から山岳エリアで本格的な競技が始まると、脱落者が続出するサバイバルラリーが展開されることとなった。


 まず、4WDのヴィッツを武器に総合5番手につけていたクスコレーシングのマイケル・ヤングがマシントラブルに祟られてSS3でリタイヤするほか、オープニングステージを制したウェイビーもSS3でコースアウトを喫し、そのままリタイヤ。さらに三菱ミラージュを武器にSS2で2番手タイムをマークしていたMパートスポーツのヤリ・ケトマーもSS3のジャンプの着地で冷却システムを破損したことで戦線を離脱する。

 さらにチームメイトとしてミラージュを駆るサンジェイ・タクルも2本のタイヤをパンクし、スペアタイヤを使い果たしたことでその後の走行を断念するなど波乱の展開となるなか、ファビアを武器にコンスタントに好タイムを連発したMRFのギルがデイ1を制覇。クスコレーシングでファビアを駆る炭山裕矢が2番手に続き、三菱ミラージュを駆るMパートスポーツのロバート・ブロムバーグが3番手でデイ1をフィニッシュした。

 翌17日のレグ2でもクスコレーシングの炭山がSS12でエンジントラブルに祟られてリタイヤするなど予想外のハプニングが発生するなか、首位のギルがポジションをキープ。結局、「素晴らしい週末だった。素晴らしいマシンを用意してくれたチームに感謝したい」と語るように、ギルが大会2連覇を達成した。

 2位入賞を果たしたのはMパートスポーツのブロムバーグで、日本初上陸のミラージュで表彰台を獲得。3位はスバルWRXを駆る今井聡で、日本人ドライバーの最上位として表彰台の一角を獲得した。

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