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現代のクルマでも起こりうるオーバーヒート! 対処法とは

現代のクルマでも起こりうるオーバーヒート! 対処法とは

すぐ安全な場所に停めてエンジンは止めない

 昔ほどではないにしても、メンテナンス不良やラジエータやホースの破損などで起こりうるのが、オーバーヒートだ。また、メカ的な不具合で起こるだけでなく、グリルにビニール袋がくっ付いたりしても起こりうるだけに、現在ではまったく無縁とも言い切れない。

 オーバーヒートとはどんな状態のことを言うのかというと、まずフィーリング的にはパワーがダウンしてくる。メカ的にはその名のとおり、エンジンが過熱した状態を指す。通常は冷却水で冷やされ、エンジン性能を効率よく引き出す温度に保たれているが、それがなにかの原因で崩れ、異常なレベルにまで熱くなってしまうのが、オーバーヒートだ。水温計の針が赤い部分を指している状態でもある。

 もちろんエンジンにとっては大ダメージで、カンカン音がしたり、あふれた冷却水が水蒸気となって立ち上ったりと、見た目的にも大トラブルと言っていい。放置して過熱が進むと、エンジン本体のゆがみなどが発生してしまうこともあるし、ガスケットの劣化でシリンダーやブロックの内側に冷却水が漏れた場合は、コンロッドやクランクの曲がりなどが発生することもあり、廃車になることすらあり得るほどだ。

 もしオーバーヒートしたら、すぐに路肩に止める。このときにすぐにエンジンをオフにしてはダメで、ファンが回っているかを音で確認。回っているなら、基本的にはアイドリングをしたままで様子を見る。水温計を確認しながら、どんどんと上がっていくようなら、エンジンを止める。反対に、最初からファンが作動していないなら、エンジンは止めたほうがいい。

 また、すぐにボンネットを開けて、冷やしたり様子を見ようとするが、開けた途端に水蒸気が吹き出してヤケドを負うこともある。すき間から水蒸気が漏れていないかなどを確認してから、慎重に開けるようにしたい。もちろん、無理に開ける必要はなく、エンジンのオンオフを上記の症状で判断しつつ、救助を呼ぶのを優先したい。

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