夏場にカードを差しっぱなしで駐車すると変形することも
高速道路・有料道路のETCレーンに進入したとき、もしもバーが開かなかったら……。全国では、ETCを搭載していない車両の誤進入が、約33%もあることが報告されているが、ETC機器が備わっていて、前回は問題なく通過できたのに、なぜかバーが開かなかった場合、何を疑ったらいいのだろう。
一番可能性が高いのは、ETCカードの差し忘れと、差し込みが不完全だったというパターン。これが全体の約65%となっている。ETCカードがきちんと差し込まれていないときは、差し込み直せばいいだけなので、話は簡単(カードの前後、裏表などにも気を付ける!)。
問題は、ETCカードは車載器に挿し込まれているのに、車載器が、ETCカードを認識していないケース。
考えられるのは
1) ETCカードのICチップ部分が汚れている⇒乾いた布で汚れを拭き取ってみる。
2)ETCカードが変形・破損・有効期限切れとなっている⇒カード発行会社に連絡・相談。
3) ETC車載機の読取接点部の汚れ⇒専用のカードタイプの接点クリーナーを使って接点部の汚れをクリーニングする。
4)車載器が一時的なフリーズ状態になった⇒エンジンを一度切って再始動。メーカーへ相談・点検。
5)ETCカードを料金所の直前直後で抜き挿しした⇒車載器がETCカードを認識するまでに若干の時間が必要。基本的に、ゲート通過直後はETCカードの抜き差しを行わない。
6)SAやPAなど途中で異なるETCカードに差し替えた⇒入口を通過したカードで、出口も通る。