EVクラス優勝の名古屋大学が総合でも4位と大健闘
2003年の初開催以来、今回で15回を数える全日本 学生フォーミュラ大会が、9月5日から9日までの5日間にわたって、静岡県にある静岡県にある小笠山総合運動公園(エコパ)で開催となった。
現在、フォーミュラSAEシリーズとして世界8か国10大会(アメリカ・イギリス・イタリア・オーストラリア・オーストリア・ドイツ・日本・ブラジル)で開催されており、ほかにもタイ、インド、中国、ロシア、チェコ、ハンガリー、カナダ、スペインといった国々でシリーズ外だが同様の競技会が行われている。
この5日間のスケジュールでは、初日と2日目には、静的審査としてデザイン審査、コスト審査、プレゼン審査がスケジュールされている。これは、車両を制作する前段階のもろもろの審査があり、学生のプレゼンテーション能力も問われることとなる。それと同時に車検やチルト検査、そして緊急時脱出テストといったことも検査項目として課されている。
3日目からは、舞台が動的エリアに移る。こちらでは、75mの直線加速性能を競う「アクセラレーション」。内径15mの「8の字コース」で定常円旋回性能を競う「スキッドパッド」。さらに「オートクロス」という、その先のエンデュランス競技進出のためのタイム計測があり、タイム上位21台が最終日の上位走行順のエンデュランス審査、タイムが22位以降のチームは最終日前日となる8日(金)の下位走行順のエンデュランスへと進む。今年、車検を終えて、この動的審査へ多くのチームが進んだ。そしてエンデュランス審査への進出は67校と非常に多い大会となった。
もちろん、このエンデュランス競技だけがすべてではないが、エンデュランスへ進んだ上位3校はトップ3に残ることとなった。