この記事をまとめると
■クルマ好きが語るデフとは「デファレンシャルギヤ」が正式名称
■クルマが曲がる時に発生する左右タイヤの回転差を吸収する役割
■サーキットなどでは駆動力を得るために吸収をキャンセルするLSDが使用される
左右の駆動輪の回転差を吸収する装置
「デフが効かない」「デフから音が出ている」「デフのセッティングを変える」なんていう言葉を聞くことがありますか? そうだとすると、それはモータースポーツに関わっているか、あるいはハードなチューニングカーを扱っているか、そのどちらかでしょう。
デフとは、デファレンシャルギヤのことです。日本語では差動装置と呼びます。左右の駆動輪の間に設置されていて、左右の回転差を吸収する役割をします。クルマがコーナリングしている時、左右のタイヤには回転差が出ますね。コーナーの内側にあるタイヤの回転数は低く、外側のタイヤの回転数は高くなります。
もし仮に左右のタイヤの回転を同じにしてしまうと、タイヤは回転差が生まれないように作用しますから、コーナリングで曲がりにくいという特性になってしまいます。小回りもしにくくなります。デフがあるから、ステアリングを大きく切っても大丈夫なんです。