酷似した「自転車専用通行帯」と「自転車ナビライン」で異なる!
最近、都市部にちょこちょこ増えてきている「自転車専用通行帯」。渋滞でクルマの流れが悪いときなど、バイク、とくに原付(=原動機付き自転車)などは、「自転車専用通行帯」を走りたくなるかもしれない。またクルマを運転するドライバーとしては、渋滞のクルマの列の中に、バイクが行儀よく並んでいるより、空いている「自転車専用通行帯」を走って、早くすり抜けていってほしいと思うことも……。
しかし、「自転車専用通行帯」は、「専用」という名称どおり、原則として、自転車以外のクルマ、バイク、さらには歩行者も通行すると違反になる。この「自転車専用通行帯」には、必ず「自転車のイラスト」+「専用」と書かれた道路標識と、路面に青い矢羽根マーク(ブルーウイング)がペイントされている。
とくに、重要なのは「自転車専用通行帯」を示す道路標識なので、これを見落とさないように気をつけよう。というのも、非常に厄介なことに、「自転車専用通行帯」と酷似した「自転車ナビマーク」「自転車ナビライン」というのが存在するからだ。
「自転車ナビマーク」は、路面に青い矢羽根マーク(ブルーウイング)だけがペイントされていて、「自転車専用」の道路標識はない。この「自転車ナビマーク」「自転車ナビライン」は、法令の定めのない表示であり、この表示自体に新たな交通方法を指定する意味がないので、厳密にいえば、無視してここをバイクが走行してもお咎めなし。