新車ディーラーに行くときは「服装」に気を遣ったほうがいい?

ミステリーショッパーの存在もあり基本的に服装で接客に差はない

 新車ディーラー絡みの話で都市伝説的に語られるのが、商談で訪れる際の”服装”である。”よそいきの格好”でビシっと決めなければセールスマンに”冷やかし客”扱いされて、商談が思うように進まないのではないかというのが、この都市伝説の源ともいえよう。

 仮に服装でセールスマンの態度が変わったなどということがあれば、そのような表層的な部分でしか判断できないのだから、優秀なセールスマンとはいえないので逆にこちらから相手にしないほうがいいだろう。

 セールスマンは販売のプロであるので、服装がどうであろうが、接客しながら、「このお客様はどれぐらい新車購入を真剣に考えているのか」ということを見極めるのである。「すぐにでも購入しそうだ」と判断できれば、購入条件(予算的なものなど)などについて積極的にアプローチするし、「まだまだ様子見程度のようだ」と判断すれば、グイグイ商談を引っ張ると、かえって”新車を買う気”が萎えてしまう可能性もあるので、「いつごろ欲しいのか」などの情報収集活動がメインとなるようだ。

  

 ただ、某高級ブランドディーラーでは、”町の建設会社”的な中小企業の経営者が仕事帰りに、作業着で仕事用のライトバンなどで店舗を訪れたところ、客を客とも思わない態度をとられたという話を一時よく聞いた。そしてそのような態度をとられた経営者が自宅に帰り、パリっとした服装とベンツなどで再び同じ店舗を訪れたら、対応が180度変わったとのことであった。

 しかしこのようなケースはまさにレアケースとなっているのが現状だ。

 新車以外の販売業界でもあるようだが、今どきは新車ディーラーの接客状態などを、身分を隠して店舗を訪れ、接客姿勢などをチェックする”ミステリーショッパー”が日々店舗をまわっている。依頼主はメーカーなどとなるようだが、このミステリーショッパーの報告で問題ありと判断されれば、当該セールスマンなどは後日”指導”を受けるとのことである。

 このようなミステリーショッパーの存在などがあるので、今どきは服装でお客を”選別”したりすることは、直接的な接客の中ではまずありえないことであるし、あってはならないことである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報