気がつきにくいが周囲は危険! クルマのライト類の球切れを確認する方法

ドライブ中でも反射を利用して確認する

 セルフのガソリンスタンドが普及した影響もあって、このところヘッドライトやブレーキランプ、テールランプなどの電球が片側だけ切れているクルマをよく見かける。ドライバー自身ではなかなか気がつきづらい愛車のランプの球切れ。この球切れを早期発見するにはどうすればいいか。ライトの球切れ

 一番簡単なのは、家族や友人を迎えに行ったとき、あるいはお見送りをしてもらったとき、ドライバー以外の誰かから指摘してもらうこと。ドライバー本人がひとりでセルフチェックするなら、前走車、あるいは後続車のボディに反射する自車のライトの光を確認する方法がオススメ。

 とくにワンボックス車の平らなテールゲートや、トラックのメッキバンパーなどは、ライトが映りやすくてチェックしやすい。ヘッドライト、ブレーキランプなどは、この方法で左右きちんと点灯しているかを点検するだけで済むので比較的簡単。

 バックランプは、夜間、自宅の車庫に入れるとき、ギアをバックに入れて後方の周囲が明るくなればOK。テールランプは、夜のコンビニに駐車場にバックで駐車し、店舗のガラスの映り込みを見て確認するのがわかりやすい(バックランプとブレーキランプもセットでチェック)。セルフではチェックしづらいのは、スモールランプとナンバー灯。

 ただこれは、エンジンをかけなくても、スモールランプのスイッチを入れて、クルマのまわりを一周すれば点検可能。わざわざランプのチェックのために、そんなことをするかどうかが、一番のネックだが……。できれば、家族等の協力を得たいところだ。

 ウインカーに関しては、走行中、左右どちらかにウインカーレバーを倒したとき、点滅サイクルが普段どおりなら問題なし。左右どちらかだけ、点滅テンポが速いときは、そちら側の前後どちらかのウインカーレンズが切れていると思えばいい(電球タイプのウインカーの場合)。

 これらの灯火類は、片側なら球が切れていても、そのクルマのドライバー自身は、意外に不便を感じないものだが、周囲のドライバーにとっては、バイクと見間違えたり、距離感がつかみづらかったりと、迷惑であり危険でもある。

 2年に一度の車検では、当然点検項目に入っているが、いつ球が切れるのかはなかなか予想がつかないので、少なくとも半年に一度、できれば月に一度ぐらいは、ユーザー自身が意識してチェックをしておきたいところ。

 なお、ヘッドライト以外の電球は、1個数百円単位なので、片側が切れたら、念のためもう片方も新品に交換してしまった方が安心だ。秋の夜長に備え、この時期、一通り確認してみてはどうだろうか。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報