アメリカの特装車メーカーの正規代理店にも
東京都・江東区にある東京ビッグサイトで開催となった「エンディング産業展2017(ENDEX)」で、光岡自動車が17日に発表した新型寝台霊柩車「フュージョン」を展示し、一般に公開、そして同日8月23日(水)よりより全国一斉発売した。また、アメリカのクオリティコーチワークス社と正規取扱店契約を交わし、輸入霊柩車「リンカーン MKT センターストレッチリムジン」を同日より日本国内で発売開始した。
特徴的なのは、クォーターピラーに設けられた「KIZASHI(キザシ)」と名付けられた、世界初となる LED ランドボーを装備している(意匠登録出願中)こと。また、連続するリヤゲートガラスまで伸びる造形のカバーを使用し、お見送りという、霊柩車にとって重要な車両リヤ側の演出に配慮している。内装(棺室)は、キルティングステッチのレザー装飾に、LED 照明や化粧パネル、高級ステンレス棺台という装飾で、高級感を演出する。
アルファード フュージョンの車両寸法は、全長4915×全幅1850×全高1880 (4WD は全高1895) mm。ストレッチャー兼用棺台は2100×620mm。車両本体価格(消費税抜き)は432万円(2.5X FF)から455万円(2.5X 4WD)となっている。今回出展されたのは、アルファードをベースとしたモデルだったが、このフュージョンは、ヴェルファイアやエスティマをベースにしたモデルも設定されている。
このMKTのリムジンは車両サイズが全長7215×全幅1955×全高1750mm。乗車定員は5名となる。車両本体価格(消費税抜き)は1375万円となる。
霊柩車はもちろん、エグゼクティブ用のストレッチリムジン、装甲車、防弾車など、極めて専門性の高いコーチワークを得意とする。光岡自動車としても、このメーカーの技術を学びつつ、今後は霊柩車以外にも乗用リムジンなど、クオリティコーチワークス社製の特殊車両を取り扱っていく予定だという。