Leg6のSSは、競技区間80.27kmと走行距離が短く、前日のレポート通り、AUTOで総合首位を走るNutthaphon ANGRITTHANON選手(いすず・D-MAX)が圧倒的に優位な状況。そんななか、最終Legは「思い切り走る!」と宣言したToyota Cross Country Team Thailandの新堀選手(トヨタ・ハイラックスREVO)が、Leg6でのSS最速タイムを狙うべくスタートした。
しかし、今年はツキにも見放されたのか、SS序盤でパンクに見舞われるなど最後まで波に乗り切れない新堀選手は、Nutthaphon ANGRITTHANON選手を追い詰めることができず。反面、Toyota Cross Country Team Thailandのチームメイト、Jaras JEANGKAMOLKULCHA選手(トヨタ・ハイラックスREVO)がトップタイムを叩き出し、トータルタイム37時間15分12秒でThe Land Transport Association of Thailand Isuzu Singha Teamに対し、39分25秒のタイム差をつけて、見事チームアワードで1位を獲得した。
昨年から、TRDアジア(本拠地:タイ)がサポートする形で参戦しているToyota Cross Country Team Thailandにとっては、チームタイトルが取れたとはいえ、新堀選手がドライブする102号車は、シームレスな加速力や2ペダルの優位性を見出して6速ATを採用するなど、マシンは昨年よりポテンシャルを上げていたのは確か。それだけに、総合優勝が飾れなかったのは痛恨の極みといえるかもしれない。